「長岡花火駐車場シェアプロジェクト」の結果が公表される

公式駐車場運営当日の様子（２０１９年８月２日、長岡花火財団提供）

渋滞の緩和に加え、警備費用軽減の効果もある

軒先株式会社（以下、軒先）は、２０１９年の長岡まつり花火大会において実施した「長岡花火駐車場シェアプロジェクト」の結果を公表した。

長岡まつり花火大会は毎年１００万人超の観客を迎える一方、会場周辺は駐車場確保のための車の大渋滞が何時間も続いており、その解消が課題となっていた。そこで軒先と、一般財団法人長岡花火財団、高野不動産株式会社の三社により、２０１９年の同花火大会において実施されたのが「長岡花火駐車場シェアプロジェクト」であった。

このプロジェクトにおいては、花火大会前に法人・個人に向け駐車場募集の告知を行い、その提供を呼び掛けた。これにより民家や地元法人などから集まった駐車場が、約１３７０台分。

これに、長岡花火財団が運営する公式駐車場５拠点（長岡造形大学、リリックホール、さいわいプラザ２拠点、近代美術館）における約１０００台分を加えた、１日最大約２４００台分の駐車場を、軒先が運営する駐車場予約サービス「軒先パーキング」を通じて貸し出す形をとっていた。

結果、２日間の合計では４７０５台分の駐車場を確保。そのうち予約が入ったのは４２２０件と、実に９０％以上の稼働率となった。

長岡まつり花火大会２日間における駐車可能台数

都道府県別利用台数

金、土曜日の開催であったことも加わり、大変な混雑が確実であった２０１９年の花火大会であったが、このプロジェクトによって観覧者の駐車場への入庫時間にはばらつきができ、交通渋滞は緩和されたと軒先は公表した。また同時に、夕方から来場する観覧者が大半となったため、警備員を長時間配置する必要性も低くなった模様。駐車場予約サービスの活用は、警備費用の軽減の効果もあるようだ。

花火大会は警備代の負担などからも、中止せざるを得なくなった事例がある。軒先では今後も駐車場課題の解決だけでなく、運営費用の負担軽減の面でも、全国の様々な運営団体にお役立ちしたいと述べている。

【軒先パーキング　Webサイト】
https://parking.nokisaki.com

【長岡花火駐車場シェアプロジェクトの事業者】
名前／⼀般財団法人 長岡花火財団（https://nagaokamatsuri.com/）
所在地／新潟県長岡市大手通２－６
代表者／高見真⼆（理事長）

名前／⾼野不動産株式会社（http://www.tknf.co.jp/）
所在地／新潟県長岡市柏町１－４－３３
代表者／平澤清⼆（代表取締役）

名前／軒先株式会社（https://www.nokisaki.com/）
所在地／:東京都千代田区大手町２－６－１朝日生命大手町ビル
代表者／西浦明子（代表取締役）