新潟県弥彦村の「菊まつり」に合わせ、特定失踪者の大澤孝司さんと再開を果たす会が署名活動を実施

署名活動の様子

彌彦神社(新潟県弥彦村)で1日から開催されている、全国最大規模の菊花の展覧会「弥彦菊まつり」。文化の日で祝日となった3日、多くの参拝者でにぎわう中で「大澤孝司さんと再開を果たす会」が署名を呼びかけた。

大澤さんは、弥彦村からほど近い旧・巻町(現・新潟市西蒲区)の出身。県の職員として佐渡へ移住し、1974年2月24日、飲食店で夕食を済ませ知人宅に立ち寄った後、行方不明となった。警察や国では、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない「特定失踪者」に大澤さんを認定している。

署名活動の様子

署名活動の様子

拉致問題解決に向けて動く他団体と同じく、「大澤孝司さんと再開を果たす会」も新型コロナウイルスの影響により活動の機会を奪われているのが現状だ。感染禍が落ち着き久しぶりの署名活動再開となった今回、同会のメンバーたちは、時折冷たい雨も降る不安定な天候の中で観光客へ署名を呼びかける。

大澤孝司さんの兄・大澤昭一さんは「特定失踪者がどういうものであるか、知っている人はあまりいない。拉致被害者は17人とされ、識者も一般の人も『これ以外にもいるんだろうな』とは思いつつも(なお、特定失踪者は約800人以上)、突っ込んだ言及あまりはされてこなかった。なんとかその現状を、もう一度みなさんに知ってもらいたい」と署名活動へかける想いを話した。

今後7日にも同じく彌彦神社で署名活動を実施するほか、翌4日10時には、新潟市西蒲区役所にて大澤孝司さん救出を願う横断幕を掲出する予定だ。

署名活動の様子

署名活動の様子

署名活動の様子

 

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