燕市内でカンピロバクターによる食中毒が発生

10月8日午後9時頃、新潟市保健所から三条保健所へ、10月2日に燕市内の飲食店「海鮮家うまいもん よね蔵 吉田店」を利用した2人中2人が発熱および下痢を呈している旨の連絡があった。

三条保健所が調査した結果、10月2日に同飲食店で提供された食事を喫食した13グループ41人のうち、連絡の取れた5グループ19人中2グループ4人が、4日午後9時から、下痢、腹痛、発熱などの症状を呈しており、検査の結果、患者2グループ3人の便からカンピロバクターが検出された。

同所は、患者に共通する食事が同飲食店で提供された食事に限られること、患者2グループ3人の便からカンピロバクターが検出されたこと、医師から食中毒の届出があったことから、同飲食店が提供した食事を原因とする食中毒と断定した。なお患者は全員快方に向かっている。

一方、三条保健所が海鮮家うまいもん よね蔵 吉田店に対して行う措置は以下の通り。
・営業停止処分10月17日から18日(2日間)(10月14日から16日までの3日間営業自粛)
・調理施設の清掃、設備および器具の洗浄消毒を指示
・調理従事者に対して衛生教育を実施予定

なお今年10月16日現在、県内での食中毒発生状況は、件数24件(昨年同期15件)、患者数410人(同123人)となっている。

カンピロバクターは、ニワトリやウシなど家畜、ペット、野鳥、野生動物などあらゆる動物が持っている細菌。 食中毒の原因菌だが、乾燥に非常に弱く、通常の加熱調理で死滅することが知られているという。

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