NSGアカデミーが「新入試まるわかりセミナー」を新潟市内で開催
「NSG教育研究会」「東進衛星予備校」「NSG PLATS」などを展開する株式会社NSGアカデミー(新潟市中央区)は19日、通塾している高校1、2年生と保護者を対象に「新入試まるわかりセミナー」を新潟市内で開催した。
新潟大学と立命館大学の担当者が、2021年度入試(いまの高校2年生から受験する入試)から、現行のセンター入試にかわってスタートする「大学入学共通テスト」、入試制度(一般入試、推薦入試、AO入試)、各大学の状況などついて説明を行った。およそ100名の聴講者は、まだ行われたことのない入試制度とあって、少しでも情報を得ようと真剣な面持ちで講師の話に聞き入っていた。
なおセミナーなどによると、新大学入試は、グローバル化や多様化など社会構造が変化するなか、課題を発見したり解決したりする力や、それを伝える語学力の重要性が増していることから導入されることになったという。
これまでのセンター試験ではすべてマーク式だったが、共通テストでは、一部、記述・応用問題が導入されるほか、英語で新たに外部試験が導入される(これまでの「読む」「聞く」に加え、「書く」「話す」も加えて評価されるようになる。「書く」「話す」については民間の資格・検定試験が利用される)。
またAO入試は、自己推薦で面接や小論文を通して学ぶことへの意欲や目的意識、人柄や個性などを評価する自己推薦入試。5教科では弱いが1科目がきわめて強いタイプの受験生に向いているという。
メリットしては、年明け後に行われる一般入試よりも早い秋ごろに試験が行われることから、早い時期に入試の機会に恵まれ、一足先にモチベーションが高まる効果がある。その一方、AO入試対策に力を入れると、一般入試への対策が遅れてしまう懸念もあることから、「あくまで教科学力を中心に取り組んだ方がよい」とのアドバイスもあった。