新潟県上越市の村山秀幸市長が退任会見「新幹線開業が思い出」
新潟県上越市長を3期12年務め、8日正午に任期満了により退任した村山秀幸市長は、退任前の同日10時から退任会見を開き、「自分自身に『12年間が終わって良かったね』と言い聞かせた。(2015年の)新幹線の開業に立ち会うことができたことが思い出」と話した。
記者から今の心境を聞かれ、「何日か前から携帯に沢山のメールが来て、支えられたんだなという思いを強くした」と話した。また、今後の予定については「同級生などが送別会を開いてくれるので、週2回くらいそれがある。12月に入ったら、スキーをしたいと思っている」と話した。
さらに、過去の上越市長が現在、上越市議会議員になったり、上越市の地域スポーツ協会の会長をやったりするなど、市政に関わっているケースがあるが、村山市長は自身の今後について、「市政と関わるということは能動的にすることは考えていない」と話した。
10月31日に衆院選と同日で行われた上越市長選について、どちらも保守系ではない候補が勝利したことを受けて、村山市長は「市長選も衆院選に準じたような結果になった」とした上で、「新市長にはまずは現状把握をしっかりとやってもらいたい」と話した。
12年前に市長に出馬したことは、「自分自身予想もしていなかった」と言い、「なかったことがあった。人生は思い通りにいかないものだ」とも語った。
村山市長は、上越地域振興局の局長から上越市副市長となり、2009年に上越市長に初当選した。在任中は財政健全化を進め、市の貯金に当たる財政調整基金を上乗せした。
明日9日には、中川幹太新市長が初登庁し、記者会見を行う。