前長岡造形大学学長・上山良子氏の「天と地をつなぐランドスケープ 渦展」が東京で開催中
長岡造形大学前学長で日本ランドスケープアーキテクトの草分けともいえる上山良子氏の展覧会「天と地とつなぐランドスケープ 渦展 上山良子と渦なかま」が19日、東京・渋谷の「建築家会館(JIA館)」で始まった。、会期は26日(土)まで(時間は13:00~19:00)、入場無料。主催はNPO法人建築文化継承機構、共催 金沢工業大学。
展覧会は、同氏がJIA-KIT建築アーカイブス委員会にドローイングを寄贈したことを記念して開催されたもので、これまで手掛けてきた数々の業績を一堂に見ることができる。開催に当たってはランドスケープを取り巻く日米の著名は建築家・デザイナーを始め造形大の同僚や卒業生など多くの協力があったという。
上山氏は大学卒業後、勤務した海外航空会社のキャビンアテンダント(CA)の仕事を通して「地球の美しさと日本の美しい風景の喪失」を知り、米国の大学でランドスケープアーキテクチャーを学び直したという。新潟県内の作品としては、長岡平和の森公園(日本建築美術工芸協会賞)、関川村の大石東保公園彫刻など。
「ランドスケープに宿る創造の命を次世代のクリエイターたちにつなぐことを目的に、この世界の面白さを子どもたちに分かりやすく伝えられるよう、図録を始め展覧会の構成を試みました」と話していた。
また、展覧会の関連トークイベントとして23日(水)に会場内で、デザイナーの吉泉聡氏と、24日(木)には八重洲ブックセンターにおいて作家の森まゆみ氏との対談が予定されている(いずれも18時半から)。
(※)都市における広場や公園などの公共空間のデザインなど