第6回中央日本四県(山梨・静岡・長野・新潟)サミットが妙高市で開催
第6回中央日本四県(山梨・静岡・長野・新潟)サミットが8日、新潟県妙高市のロッテアライリゾートで開かれた。各県の知事が出席し、「ポストコロナに向けた取組」と題して、地方分散や脱炭素社会、DX(デジタルトランスフォーメーション)などについて意見交換を行った。
同サミットは4県の持ち回りで開催しており、新潟県は今回が2回目。前回は糸魚川市のフォッサマグナミュージアムで行われた。この日は、新潟県の花角英世知事、山梨県の長崎幸太郎知事、静岡県の川勝平太知事、長野県の阿部守一知事が顔を合わせ、地方の課題について議論した。
花角知事は「今日はアフターコロナの中でどう成長・発展し、連携を深めていくかを3つの切り口で意見交換したい」と挨拶。長崎知事は「この4県が日本を引っ張って行くことができるようになりたい」、川勝知事は「フォッサマグナ山岳連携など山の連携をしていきたい」、阿部知事は「アフターコロナを見据えて、力を合わせて連携できる方向性を見いだすことができればありがたい」とそれぞれ話した。
会議で花角知事は新潟県の取り組みとして、分散型社会への対応については、女性の活躍を推進しているほか、積極的な起業支援、観光ファンドの設立などを紹介した。
起業支援については、花角知事が就任以来、注力してきた分野で、新潟県内の民間スタートアップ地点が8か所あるほか、東京・渋谷スクランブルスクエアや新潟大学、新潟ベンチャー協会との連携を推進しており、令和元年から令和3年8月までの創業件数実績は73件となったことを発表した。
また、データサイエンス企業の株式会社インサイトラボ(東京都)やコンサルティング企業が新潟開発センターを設立したほか、株式会社イードア(東京都)は新潟支社を設立するなど首都圏のIT企業を誘致したケースなどを紹介した。
さらに、花角知事は、えちごトキめき鉄道のリゾート列車「雪月花」を紹介し、「各県にも同じようなリゾート列車があるので、連携できればいいと思う」と話した。
その後、山梨県、静岡県、長野県の知事がそれぞれ3分野の取り組みを発表した。