株式会社ディー・エヌ・エーが2022年3月期第2四半期連結業績を発表、減収ながらも増益に
株式会社ディー・エヌ・エー(東京都渋谷区)は9日、2022年3月期第2四半期連結業績を発表した。売上収益680億8,500万円(対前年同期比1.0%減)、営業利益133億4,500万円(同36.2%減)、税引前四半期利益278億3,400万円(同6.7%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益226億8,400万円(同18.4%増)となった。持分法による投資利益を123億300万円計上したことで、税引前四半期純利益の増益となった。
同社グループは、中長期で企業価値を向上させるべく、エンターテインメント領域と社会課題領域の2つの領域の特徴を活かした収益基盤の形成、両領域のシナジー形成を含めたIT企業の新しい進化の体現などに取り組んできた。
セグメント別の業績は次の通り。
ゲーム事業
ゲーム事業の売上収益は388億800万円(前年同期比16.8%減)、セグメント利益は63億9,800万円(同42.1%減)となった。
既存タイトルを中心とした事業運営となり、ユーザ消費額は前年同期比で減少し、前年同期比で減収減益となったが、収益基盤の強化に向けては、当期に新規タイトルのリリースが進捗した。
スポーツ事業
スポーツ事業の売上収益は94億3,900万円(前年同期比41.6%増)、セグメント利益は7億円(前年同期は10億2,400万円の損失)となった。
今シーズンのプロ野球の公式戦は3月26日に開幕し、観客動員の制約など感染症対策を講じながらの興行となったが、昨シーズンのプロ野球の公式戦は例年より遅い開幕となり、当初は無観客での試合開催となるなど新型コロナウイルス感染症拡大の影響があったため、今期は大幅に伸長した。
ライブストリーミング事業
ライブストリーミング事業の売上収益は167億4,800万円(前年同期比45.5%増)、セグメント利益は28億8,800万円(同20.6%増)となった。
当第2四半期連結累計期間においては、国内の「Pococha(ポコチャ)」が好調に推移した。
ヘルスケア事業
ヘルスケア事業の売上収益は10億7,500万円(前年同期比16.5%増)、セグメント損失は5億3,400万円(前年同期は7億1,400万円の損失)となった。
「MYCODE(マイコード)」「kencom(ケンコム)」などヘルスケアサービスの分野における既存の提供サービスの利用は堅調に推移した一方で、将来に向けた先行投資を行った。
また、9月1日には、認知症関連サービスを有する日本テクトシステムズ株式会社を株式交換により100%子会社とした。
新規事業・その他
新規事業・その他の売上収益は20億5,100万円(前年同期比36.5%減)、セグメント損失は1億1,600万円(前年同期は2億1,100万円の損失)となった。
同区分には、中長期での事業ポートフォリオの強化を目指した各種取り組みやEC事業におけるサービス等を含んでいる。