朱鷺メッセ(新潟市中央区)で「フードメッセinにいがた2021」が開催、出店者は324社で前回から増加
食の総合見本市「フードメッセinにいがた2021」が10日から12日までの3日間、朱鷺メッセ(新潟市中央区)の新潟コンベンションセンター「展示ホール」で開催されている。前回2020年の開催時には、新型コロナウイルスの影響により、出店者数は237者と大きく減少したが、今回は234者にまで回復。例年参加する出店者からも「昨年は新型コロナに怯えつつ出店したが、今年は賑やか。昨年の経験も生かしていきたい」との声があった。
フードメッセinにいがたは、2007年から開始し今回で13回目を数える見本市。県内外から食品・食材関連をはじめ、食品に関わる機材・機器や、容器・包装、コンサルタントや産学研究など、企業から自治体まで多くの出店者が集まる。また、今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入場の事前登録や体温の測定などの対策をとっての開催となった。
5年ほど連続で出店している新潟市アグリパークの担当者は今回の様子について、「前回は新型コロナで怯えつつやっていたが、今年は賑やかさが戻っている」と話す。
アグリパークでは、農家を主な対象に、食品加工や商品化の指導、加工機器の利用を通じて、6次産業化を支援している。「6次化は近年奨励されているが、営業許可をとって実際に製品を作るためには多額の費用が必要になる。我々のところには設備が整っているので、挑戦したい農家にここで製品を作り売ってもらい、感触が良ければさらに取り組みを進めていってもらいたい」(担当者)。
今回ブースには、商品化の成功事例として新潟市西区の農家によるシソのシロップが並んでいた。発売から3年ほどが経つが、多くのリピーターが生まれているという。
そして今回の出店に際し「我々のところで商品を作っている農家と、バイヤーの出会いは非常に重要。また、我々の存在を知ってもらって、挑戦したい農家を紹介いただくことで、施設の稼働率や品質も上げていきたい」と期待を語っていた。
フードメッセは12日まで開催。連日セミナーも開催されるほか、11日15時からは「第6回6次化大賞」の表彰式とプレゼンテーションも実施される。