新潟市に新たな定額観光タクシーが登場
JR東日本の観光タクシー「駅から観(かん)タクン」の新潟コースが10月1日にスタートした。定額料金で観光地を巡ることができると注目を集めている。
新たに加わった新潟エリアのコースは4種類。新潟市歴史博物館や酒蔵、新潟せんべい王国など、新潟の歴史や文化に触れることのできる体験コースを用意した。価格は定額制で、6500円、8100円の2タイプ。JR東日本新潟支社の担当者は、「予約が要らないので思いついたらすぐ乗れる手軽さと、少しの空いた時間で観光を楽しめるのが魅力です」と話す。
利用方法は、新潟駅に着いたら、みどりの窓口またはびゅープラザでチケットを購入し、あとはタクシーに乗り込むだけ。大きな荷物を持って移動する煩わしさもなく、気軽に短時間の観光を楽しめる。また、新潟コースに限ってはスマホからの予約・決済も可能となった。
新潟エリアの追加は、JRグループなどが開催する「日本海美食旅」をテーマとした大型観光「新潟県・庄内エリア デスティネーションキャンペーン」に絡めたもので、新潟を訪れた観光客に周遊してもらう狙いがある。運行するのは、新潟駅構内タクシー組合に加盟するタクシー会社や個人タクシー(一部を除く)。利用客の低迷が続くタクシー業界でも、観光タクシーへの期待が高まっている。
新コースの登場により県内では、新潟、十日町、越後湯沢、浦佐・小出、長岡、燕三条、新発田、村上の8エリア24コースとなった。開始から10年ほどが経つ「駅から観タクン」は徐々に普及が進み、県外から訪れる観光客を中心に利用者数を伸ばしている。