県立加茂農林高等学校(新潟県加茂市)の第二洋灯室と正門が新たに有形文化財に登録
国の文化審議会が19日に開催され、新潟県内に所在する2件の建造物を国の登録有形文化財に登録されるよう文部科学省大臣に答申した。登録は、答申後に行われる官報報告をもって正式決定となり、今回で新潟県内の登録有形文化財(建造物)は541件になる。
今回、新たに登録有形文化財(新潟県内分)となる2件は以下の通り。
◎建築物・学校 新潟県立加茂農林高等学校第二洋灯室(ランプ記念館、加茂市)
◎工作物・学校 新潟県立加茂農林高等学校正門(加茂市)
新潟県立加茂農林高等学校
第二洋灯室は1907年に建築され、1985年に移築。学校の寄宿舎で使うランプを消灯時に収容し、管理するための煉瓦造りの建物。壁は煉瓦のオランダ積みで、小屋組はキングポスト・トラス。入り口は両開き鉄扉で防火に配慮する。
一方正門は、1904年に建築され、2018年に改修。旧三国街道に面する校地中央に位置し、イギリス積煉瓦造りの角柱に、柱頭は狭間を彫った鉢巻石や歯形模様付きの笠石で飾る。学校の顔となる重厚な門である。
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