ウーマンファーマーズジャパン株式会社(新潟県十日町市)が加工所「ウーファキッチン」を開設
ウーマンファーマーズジャパン株式会社(新潟県十日町市)はこのほど新潟県十日町市に民家を改装した加工所「ウーファキッチン」を開設し、14日、関係者向けの内覧会を開催した。加工所は12月から本格稼働する。
この日公開された加工所は、福嶋代表取締役の子息、佐藤友美取締役の夫の旧家であり、空き家になっていたため、同社が借りて活用することになった。加工所には大型乾燥機や冷蔵・冷凍庫などが揃っており、投資額は約3,000万円。資金は県の助成金や農協からの融資でまかなったという。
同社は、十日町市の居酒屋「ごったく」代表の福嶋恭子代表取締役と、四国出身の移住者であり、さつまいもの栽培・干し芋事業の株式会社雪の日舎の創業者である佐藤可奈子代表取締役とが共同経営する会社で、雪の日舎を社名変更したもの。
佐藤代表取締役は2013年から十日町市で干し芋事業を開始したが、元来、十日町市は日本海のミネラルを多く含んだ雪がもたらす恩恵により土壌がいいほか、気温の寒暖差によりうま味のあるさつまいもが採れる地域で、昔から栽培が盛んだったという。
材料のさつまいもの品種は紅はるかで、無農薬栽培であることが特徴。現在は、十日町市内の8軒13人からなるさつまいも生産組合を組織しており、年間10トンのさつまいもを収穫し、そのうち2トンを同加工所で加工し、商品として出荷する。
干し芋の価格は80グラムで、498円(税込み)と他社の同様商品より100円から200円ほど高い。オンラインストアでは、100グラム600円台となるほか、ギフト用は、5,000円から6,000円となるなど、「プレミアムな干し芋」(佐藤代表取締役)として展開する。
販売は12月にリニューアルする同社のオンラインストアが主だが、ウオロクでのギフトでも展開する。
【関連記事】
新潟県十日町市の福嶋恭子さんが、ふるさとチョイスアワード2021において「チョイス事業者部門大賞」を受賞、大賞は県内初の受賞(2021年10月18日)
(文・梅川康輝)