「フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA」の最優秀賞に津南町農業協同組合(新潟県)が生産した「シャクヤク “かぐや姫”」が選出

シャクヤク “かぐや姫”

国内最大手の花き卸売会社である株式会社大田花き(東京都大田区)が主催し、今年で17回目を迎える「フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA」において、およそ20万点におよぶ候補の中から、最優秀賞に、津南町農業協同組合(JA津南町、新潟県)が生産した「シャクヤク “かぐや姫”」が選出された。

シャクヤク “かぐや姫”は、化成肥料をいっさい使わず、有機肥料のみで露地栽培ながら驚くほど大輪の花を咲かせるという。SDGsに通じる農業の体現で、品質のみならず社会的な取り組みも評価されたようだ。花きトレンドが小輪化へ向かうなか、唯一大輪品目での受賞となった。

なお優秀賞は、「ヒメヒマワリ “旭(あさひ)”」(生産者=中島博英氏、長野県)、特別賞は、「ユリアジアティック ”タイニーダブルユー”」(生産者=今井ゆり園、千葉県)、新商品奨励賞は「スイートピー ”アッシュブルー”」(生産者=JA晴れの国岡山フルーツフラワーセンター、岡山県倉敷市)が受賞した。

2021年は引き続き新型ウイルス感染拡大の影響で、住環境・在宅勤務環境を整えるニーズの高まりと、花き(観賞用植物全般)がもたらすストレス低減効果の認知普及もあり、花や緑への渇望が上昇し、とりわけ自宅需要が伸びた。

こうしたなか、1本で空間を明るくするような存在感のある花に注目が集まり、さらには季節指数の高い草花類(つまり気候と地の利を生かした生産に取り組む生産地の花)が受賞した。

また季節の花は環境負荷を低く抑えて多くの花を出荷できるのが特徴で、換言すれば、環境配慮型の生産というSDGsの観点からも評価されたという。

フラワー・オブ・ザ・イヤーOTAの表彰式は12月3日に大田花きせり室にて開催される予定。

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