植物工場だった旧松代ハイテクファーム(新潟県十日町市)が、新たに加工場・地場野菜の集荷場などとして再出発
植物工場(レタスの水耕栽培)だった旧松代ハイテクファーム(新潟県十日町市)が、新たに加工場・地場野菜の集荷場などとして再出発することとなり、17日、関口芳史市長も出席し開所式が行われた。
旧松代ハイテクファームの活用については、地元の松代町商工会が主導し誘致活動を行ってきた。この結果、神奈川県で青果業および物流、加工を手がける八百屋瑞花株式会社の進出が決定し、これに伴い、今年8月に有限会社松代ハイテクファームの株式取得ならびに代表者変更登記が完了し再出発する運びとなったもの。
新たな松代ハイテクファームでは、野菜の生産と物流販売を一貫して行なう。
物流販売については、施設内には冷蔵庫があり、「小さな市場のような形」(松代ハイテクファームの坂本竜司代表取締役)で、市内外の野菜を集めて、八百屋瑞花の販路のほか、ネットなどで販売していく。生産については来年、神奈川県横須賀市のメロン農家に監修してもらい、特産品にすることを目標にメロンを生産する。
人員体制は地域おこし協力隊のメンバーに11月から社員になってもらうなど4人体制で運営する。
一方、農業において後継者問題や高齢化が深刻化するなか、「こういう施設を日本全国で作ることによって、雇用を創出し、農業に興味持ってもらえる若い人たちをどんどん集め思っている」(坂本代表取締役)という。松代ハイテクファームはその第1弾で、農業に興味のある若者には、契約農家で研修をしてもらうことなども検討している。