新潟県燕市がコロナ禍での米価下落により減収したコメ農家に支援金を交付
新潟県燕市は17日、コロナ禍での米価下落により減収したコメ農家に支援金を交付すると発表した。
新型コロナウイルス感染症対策農業者緊急⽀援事業として実施し、20アール以上耕作していること、水稲生産実施計画書を提出していること、市税などに未納がないことの3点すべての要件を満たす農業者に対し、10アールあたり2,000円を交付する。
対象面積は3,250ヘクタールで、予算規模が6,525万円。申請書類は対象となる農業者などに申請書などを送付する。申請期限は12月24日まで。
全国的な緊急事態宣⾔やまん延防⽌等重点措置による飲⾷店などの時短要請発令など、感染症拡大による影響で外⾷需要が大きく減少し、米の需要が急速に減退したことから米価が軒並み下落している実情がある。
新潟県内のあるコメ農家は、「米価は1俵あたり、1,800円から2,000円下がっているので、(支援金の交付は)農家としてはありがたい」と語る一方、「作付面積によって専業農家を手厚くするなど、専業農家と兼業農家に差をつけた方がいいのではないか」などと話していた。