10月度の新潟労働局長定例記者会見が行われる

県内の雇用情勢は改善が進んでいる

1日、10月度の厚生労働省新潟労働局長定例記者会見が行われ、9月の一般職業紹介状況についての説明がなされた(ただし奥村伸人局長は欠席のため、会見は代理担当者によって行われた)。

会見によると、9月の有効求人倍率(季節調整値)は1.56倍で、前月比0.03ポイント低下した。また新規求人倍率(季節調整値)は2.14倍で、前月比0.05ポイントの低下。さらに正社員の有効求人倍率(原数値)は1.30倍で、前月比0.05ポイント低下していたことが発表された。

いずれも前月より低下したものの、倍率は依然として高水準であり、県内の雇用情勢は改善が進んでいると新潟労働局は見ている。

一方で業種別に見ていくと、新規求人数の前年同月比が顕著に減少し続けている業種もある。特に製造業は8ヶ月連続、サービス業は7ヶ月連続で前年と比べた求人の数が減っている。

製造業をさらに細かく見ると、7ヶ月以上前年同月比で新規求人数の減少が続いているのは、「はん用・生産用・業務用機器」「電気機械器具」「輸送用機械器具」だ。「はん用・生産用・業務用機器」は三条地域および巻地域、「電気機械器具」は新発田地域および村上地域、「輸送用機械器具」は柏崎地域および新津地域で、前年にはあった複数職種の求人が今年はなくなったことが大きい。

サービス業は、新潟地域における「労働者派遣業」の求人が減ったことと、南魚沼地域における大口を含む冬期季節求人が今年はなかったことが影響し、新規求人数は前年と比べて減っている。

一方、情報通信業の新規求人数は、前年同月比で大きく増えた。これは新津エリアの「ソフトウェア業」で、前年にはなかった複数職種の求人が生まれた影響が大きい。

その他、会見では日鉄工材株式会社(上越市、製缶板金業、従業員数105人)が、「グッドキャリア企業アワード2019」の大賞(厚生労働大臣表彰)を受賞したことが発表された。

「グッドキャリア企業アワード2019」は、厚生労働省が、従業員の自律的なキャリア形成支援について他の模範となる取り組みを行っている企業を表彰するもの。日鉄工材は、個人能能力の見える化や能力評価の仕組みを構築するなど企業ビジョンに連動した人材育成を行っている点が評価され、大賞の受賞となった。

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