今年10月に東証TOKYO PRO Marketに上場した株式会社サトウ産業(新潟県上越市)が上場記念祝賀会を開催
今年10月14日に東京証券証券取引所TOKYO PRO Marketに上場した株式会社サトウ産業(新潟県上越市)が22日、上越市内で上場記念祝賀会を開催した。
祝賀会には新潟県の佐久間豊副知事、高鳥修一衆院議員、梅谷守衆院議員(夫人代理出席)、上越市の中川幹太市長、上越商工会議所の髙橋信雄会頭、株式会社第四北越銀行の佐藤勝弥取締役会長、株式会社日本M&Aセンターの分林保弘代表取締役会長など225人が出席した。
来賓挨拶に立った新潟県の佐久間副知事は、「(サトウ産業は)昭和49年の創業以来、主要事業として首都圏を中心に高層ビルや大規模商業施設の構造体である柱、梁などの設計制作を手がけるとともに、学校などの公共施設や工場、商業施設などの建築工事を担っている。本県発注の公共工事においては、高田北城高校、安塚高校、柿崎病院、吉川特別支援学校など元請けとして施工していただいている。加えて、本県推薦のもと、経済産業省から2020年度地域未来牽引企業に選定され、地域経済の中心的担い手としても期待されている」などと語っていた。
上越商工会議所の髙橋会頭は、「佐藤社長は若い時から存じ上げていて、なんかする人だなと思っていたが、上場は佐藤社長一人ではできなかったと思う。社員全体で一丸となって上場されたと感じている。(一方で)地域経済は(新型コロナの影響で)まだ暗い。盛り上がろうとして一生懸命やっているが戻るまでにいかない。(こうしたなか)、上場を本当に嬉しく思っている。商工会議所では創業塾をやっているが、上場は受講する人に勇気を与える」などと祝辞を述べていた。
第四北越銀行の佐藤取締役会長は、「働き方改革、女性の社会進出が進むなか、サトウ産業は約80人の従業員のうち女性従業員が約3割に達し、取締役4名のうち2名の女性が活躍されていると伺っている。子育て期間中の在宅勤務などいち早くライフスタイルに合わせた就業環境を整備され、女性が働きやすい環境を実践されている。また10年前から新卒採用に力を入れ、いまでは全従業員の約半数が10代、20代の若い世代であるのも大きな強み。若い働き手の確保が難しい業界もなかで若手が生き生きと活躍できる場がこの上越にあるということは地域活性化にも大きく寄与していくと思う。『若手にも責任のある仕事を任せることで自信をつける場にしたい』という佐藤社長の思いが人材を呼び込み、自己研鑽する場が作られ、それが今日のサトウ産業の好業績に繋がっていると思う」などと述べていた。
日本M&Aセンターの分林代表取締役会長は、「上場は人、会社を成長させる。サトウ産業には、ぜひ次の市場(グロース)を狙ってほしい(※東証は来年4月にプライム、スタンダード、グロース、プロの市場区分になる)」などと話していた。
一方、御礼の挨拶に立ったサトウ産業の佐藤明郎代表取締役は、「上場企業は社会の公器と言われるが、サトウ産業もその末席に座らせていただくことができたのかなと思う」と語った。続けて「いまサトウ産業には10代、20代の若い社員が来年春には全体の52%になる。私が弱くなっていく一方で、若い社員たちが成長していってサトウ産業を引っ張っていってくれる存在になってほしい。それが私の夢であり楽しみ」などと語っていた。
来賓による上場記念の打鐘なども行われた