村上市からお祝いの品 小和田家へ【村上新聞】
雅子皇后陛下の御実家・小和田家へ10月30日、村上市から御祝品が贈られた。
御即位をお祝いする品は、村上木彫堆朱の朱溜塗が施された書類箱(雲龍紋)と、清酒・〆張鶴「純米大吟醸 白ラベル」(宮尾酒造)、清酒・大洋盛「純米吟醸 雪華光」(大洋酒造)といった、村上市の特産品。高橋邦芳市長が訪問し届けた。
包装を手掛けたのは、村上市内小国町の藤井折箱屋、4代目の藤井和徳さん(41)と、母のノリ子さん(73)。初めての経験に和徳さんは「間違いがないよう、祝意を込めて包ませていただいた」と胸中を語る。
今回使用した水引は、松竹梅、松と鶴に加え、聖天子(徳のある優れた君主)が即位すると現れる鳳凰の止まり木として神聖視される“桐”を選択。同店ではこれまでにも、皇室にまつわる包装を担当。皇后陛下がご成婚によって本籍地だった村上市で除籍手続きされる際の書類等の包装、天皇皇后両陛下ご成婚時に村上市が送った御祝品の包装、愛子内親王殿下ご誕生時に村上市が送った御祝品の包装を経て、今回が4度目。同店先代で3代目の文雄さん(故人)と夫婦で過去3回を手掛けたノリ子さんは「最初の包装は、お父さんと二人で緊張して、とても時間が掛かった。とても名誉なことに、2代に渡ってたずさわらせていただけるのは、本当にありがたい」と目を細めていた。
村上新聞2019年11月3日号