糸魚川保健所管内で「ツキヨタケ」による食中毒が発生
6日午前10時45分頃、糸魚川保健所管内の医療機関から糸魚川保健所に、「毒きのこによる食中毒が疑われる患者3人を診察した」旨の連絡があった。
糸魚川保健所が調査した結果、患者の家族が11月6日に糸魚川市内の山中で「ヒラタケ」と思って採取したきのこを煮物に調理し、午後6時頃に家族3人が食べた。その後、3人が午後7時30分頃から吐き気、おう吐、腹痛の症状を呈し、同日医療機関を受診し入院した。
きのこの調理残品や調理前に除去した柄の部分の写真を専門家が確認したところ、有毒なきのこの「ツキヨタケ」であることが判明。また患者の症状がツキヨタケによる中毒症状と一致しており、かつ医師の届出もあったことから食中毒と断定した。なお、患者は退院し快方に向かっている。
新潟県内では、10月3日に魚沼市内で「ツキヨタケ」による食中毒が発生しているほか、10日には上越保健所管内で「シロハツモドキ」による食中毒が発生。さらに27日にも長岡保健所管内で「ツキヨタケ」による食中毒が発生している。
なおツキヨタケの傘は半円形からじん臓型で直径10~25センチメートル。紫褐色から暗紫褐色で、柄は傘のほとんど横につき、リング状に隆起帯がある。ムキタケ、ヒラタケと間違えることがあるという。
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