株式会社ヤマイチ(新潟県三条市)が破産の準備に入る、新潟県内25件目の新型コロナウイルス関連破たん
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、大工道具、家庭金物、農具刃物の販売を手がける株式会社ヤマイチ(新潟県三条市、資本金1,000万円、内山謙一社長、従業員3名)は11月22日付で通知を出し、事後処理を古島実弁護士(弁護士法人一新総合法律事務所燕三条事務所)に一任し、破産の準備に入った。負債総額は推定9,000万円。新潟県内における25件目の新型コロナウイルス関連破たんとなる。
同社は1952年3月の設立。既往においては大工道具、家庭金物、農具刃物のほかに、ギフト用品なども取り扱い、1992年12月期は5億2,171万円の売上高を計上していた。その後、市況低迷で売上高は減少傾向となり、不採算部門であったギフト用品の取り扱いを廃止し、学校教材向け商材の取り扱いを強化していた。
しかし、少子化などの影響で近年の売上高は1億円を割り込んでいたと見られ、昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴うリモート授業などで学校教材の販売はさらに低迷していた。このような状況下で財務内容も多額の債務を抱え、支払不能の状態に陥り、今回の事態となった。