二宮神社の石造狛犬の被害前の状態(佐渡市報道発表資料より)
新潟県佐渡市は24日、22日に発生した佐渡市の二宮神社での拝殿と本殿などを全焼した火災により、神社敷地内にある市指定有形文化財の石造狛犬2体とも破損が見られたと発表した。
石造狛犬2体は首、胴体、手足、台座などの部分が割れた状態で発見された。石造狛犬は平成16年3月1日に市指定有形文化財に指定された体長約50センチ彫刻で、佐渡産の石英安山岩で作られたもの。制作年代は室町時代と伝わっている。
佐渡市は文化財所有者および専門家などと協議し、今後の対応について検討するとしている。
なお、市指定有形文化財である二宮神社能舞台については屋根、外部、内部ともに被害がなかったことを確認したという。