エールホームクリニック(新潟県長岡市)、個人クリニックでありながら新型コロナウイルスワクチンの接種件数7万回を達成

エールホームクリニックの6人の医師

昨年10月に開業したエールホームクリニック(新潟県長岡市)は、個人クリニックでありながら、今年6月から開始した新型コロナウイルスワクチンの接種件数が現在までで7万回を記録した。同クリニックの苅谷直之医師は「クリニックの接種数では、新潟県内はもとより全国的にも多いほうだと思う」と話す。

クリニックでありながら医師が6人もいるという特徴があることから、多くのワクチン接種の企画をしたところ、基幹接種施設のような扱いになったという。

さらに、集団接種を行う総合病院や大規模接種センターではワクチンは看護師が打つ場合が多いが、同クリニックのワクチン接種は在籍する6人の医師がすべての接種を行っている。内科医でもある同クリニックの澁谷裕之理事長が掲げる「新しい医療の形を作る。前例なきをやる」というコンセプトに共鳴した医師が集まったという。現在、内科、皮膚科、小児科の医師がいるが、今後はさらに医師が増える見通しだ。

当初、集団接種や大規模接種センターの予約が取れないという事態が続く中、同クリニックはホームページでの予約運用がうまくいき、「エールホームクリニックは医師が接種を行う。予約が取りやすい。接種時間も短時間で済む」という口コミで広がった。

祝日だった23日は2回目のワクチン接種で実質的に最終日となったが、1日(8時から21時まで)で約600人の接種を行った。なお、これまでの実績は、平日(月曜から金曜日)では1日あたり約400人、土日では1日あたり約600人だった。加えて、出張しての職域接種では、1日あたり500人から600人、多いときでは1,200人を接種した。

苅谷医師は「総合病院や大規模接種センターでは問診と接種が別々だが、当クリニックは同じドクターがやるので、ワンストップでできる。接種までの時間が短縮されるほか、ドクターに打ってもらうという安心があると思う。救急搬送を要する重篤な方は1人もいなかった」と話す。

来年1月からの第3回目のワクチン接種について、苅谷医師は「今回の経験を活かして継続的にやっていきたい。個別接種はもちろんだが、企業や行政からの依頼があれば積極的に検討したい」と話している。

医師によるワクチン接種の様子

ワクチンを注射器に入れる作業

吹き抜けで広々とした明るい待合室

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