マリンピア日本海(新潟市中央区)でバックヤードツアーが開催
新潟市水族館マリンピア日本海(新潟市中央区)で10日、バックヤードツアーが開催された。主催は新潟県や市、北陸地方整備局。親子連れなど総勢約60人が参加した。今回のバックヤードツアーは、普段目にすることができない管理施設など水族館の裏側を見学。「公共建築の日」である11月11日に合わせ、公共の建物であるマリンピア日本海において開催された1日限りのイベントだ。
この日、参加者は3班に分かれ、マリンピア日本海の水槽に用いる海水の取水設備をはじめ、水族館の目玉の1つである日本海大水槽やこの水槽のろ過装置・循環機器などを見学した。
マリンピア日本海の水槽に用いる海水は、水族館沿岸の海から約400m沖までパイプを伸ばして取り入れている。かつては約200m沖までであったが、このあたりの海底の構造上、取水パイプに砂が混入してしまうため、パイプを倍の長さに延伸したという。
日本海大水槽は約800㎥の大きさを誇り、この中を約40種類の魚たちが泳いでいる。ツアーに参加した子供たちは、「学校の25mプール2杯分の水が入っています」との係員の説明に驚くとともに、水槽を泳ぐ魚の種類を興味深そうに尋ねていた。
日本海大水槽の水はろ過機や循環器などで常に新鮮な状態に保たれており、1日当たり約20回、水槽内の水を循環させているという。こうした係員の説明には、子供たちだけでなく同行した親たちも興味深そうに聞き入っていた。
なお、マリンピア日本海は10月11日から12月1日まで、「新潟の淡水エビ・淡水カニ」と題したイベントを開催。新潟県内の川や池などの淡水域に生息するエビやカニ約10種を展示して、生態や現状、外来種の問題などを紹介している。
【イベント詳細】
タイトル/企画展示「新潟の淡水エビ・淡水カニ」
開催日時/10月11日(金)から12月1日(日)まで 各日午前中の午前9時から午後5時まで
会場/本館1階 企画展示室
生体展示/テナガエビ、スジエビ、アメリカザリガニ、ウチダザリガニ、アカテガニ、モクズガニなど
パネル展示/エビとはカニとは、エビ・カニの生活史、外来種被害予防三原則、 外来種が引き起こす問題点など
【新潟市水族館マリンピア日本海】
住所/新潟市中央区西船見町5932-4455
TEL/025-222-7500
マリンピア日本海ホームページ/https://www.marinepia.or.jp/