新潟県が新幹線輸送を往復で活用、県産ルレクチェを東京で加工し新潟で販売する試み

東京へ向かう直前のルレクチェと上越新幹線

新潟県とJR東日本は26日、新幹線の速達性と定時性を活かして県産農作物を輸送する試みを行った。今回は、新潟市南区や三条市で収穫された旬のルレクチェを上越新幹線で東京都へ輸送し、「作りたて」のスイーツとして新潟駅へ戻ってくる、往復での輸送の試みを実施した。

上越新幹線を活用した輸送は、これまでにも新潟市や湯沢町がそれぞれの特産品の収穫時期に実施している。農産物以外にも、海産物や清酒など「新鮮さ」を売りにする商品の輸送に適するほか、イチゴといった振動などによって荷痛みしやすい商品へのメリットも大きい。

なお、新型コロナウイルス感染拡大による鉄道の利用者減で注目度が上がった事業であるが、輸送には車内販売用商品を置くスペースを用いるため、今後感染収束に伴い鉄道利用者が回復したとしても問題なく継続できるという。

CoCoLo新潟南館1階の「MOYORE:」の販売スペース

新潟県がJR東日本と協力し、県産農産物を輸送する試みは今回で2回目。10月に実施された第1回で好評を得て、今回は新潟駅から県産のルレクチェ25箱・約350個が新幹線に乗って東京へ向かった。

輸送したルレクチェのうち大半は東京駅と新宿駅で販売されるものであるが、一部は都内のホテルで加工され、スイーツとして新潟へ戻り、CoCoLo新潟南館1階の「MOYORE:」で販売された。

なお「MOYORE:」での販売は、28日まで実施される。

ルレクチェ(新潟駅新幹線ホームで撮影)

新幹線に詰め込まれるルレクチェをはじめとした県産農産物

東京からスイーツとなって戻り、新潟駅に陳列された

 

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