新潟県立自然科学館(新潟市中央区)で、2020年12月に地球へ帰還した「はやぶさ2」の実物カプセルなどを展示する企画展
新潟県立自然科学館(新潟市中央区)は26日から、企画展「小惑星探査機『はやぶさ2』の挑戦」を開催中。会場内には、探査機本体の実物大模型とともに、実際に使用された帰還カプセルやパラシュートなどを展示している。開催期間は29日まで。
「はやぶさ2」は、地球から約3億キロメートル離れた小惑星「リュウグウ」までの往復飛行を成功させた探査機。6年の歳月をかけた飛行ののち2020年12月にカプセルを地球に帰還させ、現在も国内外の研究機関で採取したサンプルの分析が進められている。
同展示は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が企画し、全国21ヶ所を回る巡回展。新潟県内では10月29日から11月2日まで、上越科学館(新潟県上越市)でも開催された。
会場には探査機本体の実物大模型を展示しているほか、「はやぶさ2」から分離した帰還カプセルやパラシュート、オーストラリアに着陸した際にそれらを運んだ輸送箱の実物を見ることができる。
また、「はやぶさ」「はやぶさ2」で用いられてるパラシュートのテープや紐部は、県内企業のホシノ工業株式会社(新潟県上越市)が製造しており、今回の企画展で同社は、前述で使用したものと同じ製品や文部科学大臣・宇宙開発担当大臣から贈られた感謝状などを提供・展示している。
自然科学館の担当者は今回の展示を通して「宇宙へ行って(採取したサンプルを収めた)カプセルを地球に届けるという偉業を成し遂げた実物を子どもたちに見てもらうことで、宇宙を近くに感じてもらえたら」と話す。
自然科学館といえばプラネタリウムも有名だ。実際に宇宙へ行った品々とともに、遠い星の世界を目の前に感じるのはいかがだろうか。
【グーグルマップ 新潟県立自然科学館】