花角新潟県知事と中原新潟市長が新潟市民病院を訪問し、新型コロナウイルス感染症対応への慰労と意見交換
新潟県の花角英世知事と新潟市の中原八一市長は29日、新潟市民病院を訪れ、新型コロナウイルス感染対策の対応への慰労と意見交換を行った。新潟市民病院からは大谷哲也院長をはじめ6人が参加した。
花角知事は「およそ1年半余りに及んでコロナ対策にあたっていただき、新潟市民病院の皆さまには大きな働きをしていただいた。これまでのご尽力と、努力に心から感謝を申し上げたい」と話した。続いて中原市長は「これまでの間、院内感染を生じさせることなく対応いただいている。重症患者や小児を中心に多く受け入れてもらったことに感謝したい」と慰労の言葉を述べた。
意見交換会では、新潟県内において重症患者の受け入れ病床が少ないことから、新潟市民病院の大谷院長から、ICU病床の増床および看護師の手当ても含め対応が必要という意見が出ていた。
新潟市民病院ではICU病床を4床から8床に増床をしたいと考えており、それに伴い看護師も増えることになる。そうなった場合には新潟市の条例改正が必要となることから、新潟市の対応への要望もあがったという。
意見交換後のぶら下がり取材で、今後懸念される第6波へ備えについて質問があがり、花角知事は「これまで県と新潟市の連携はこれまでうまくいっている。オール新潟で患者調整ができたというところは引き続き機能させていきたい。患者調整の機能をより改善させバージョンアップさせていくことが必要だ」と語った。
中原市長は、「大谷院長からかなり多くの課題や今後のあり方について率直に意見をいただいた。重症化した患者への受け入れへの対応は思い課題と受け止め、できることをやっていきたい」と語った。
これまで新潟市民病院は新型コロナウイルス患者第一号の受け入れをはじめ、重症患者や中等症患者など多くの受け入れを行なってきた。