亀田店のオープンで、新潟市に初登場した「ラ・ムー」のコンセプト

ラ・ムー亀田店の外観

亀田店は、想定外の賑わい

10月24日、新潟市江南区亀田の市街地に、24時間営業のスーパーマーケット「ラ・ムー亀田店」がオープンした。ラ・ムーとしては、長岡市、燕市に次ぐ県内3番目の出店で、新潟市では初めて。

このラ・ムーは、岡山県倉敷市に本拠を置く大黒天物産株式会社(東証一部上場)のストアブランドで、現在、北は新潟県から南は福岡県まで90余りの店舗がある。新潟県、および長野県のラ・ムーは、大黒天物産の子会社である株式会社西源(長野県松本市)が運営しており、長野県では既に9店舗のラ・ムーが運営されている。

新潟県で初めてラ・ムーが登場したのは、長岡愛宕店がオープンした2017年4月であるため、それからまだ2年半余りとまだ日は浅い。しかしその間にも着々と店舗を増やし、新潟でも着実に、足場を築きつつある様子が見て取れる。

亀田店がオープンして最初に迎えた週末。店舗には大勢の客が訪れ、大変な賑わいを見せていた。それから2週間が過ぎようとする11月初旬、亀田店の店長を務める村山栄治氏に、オープンしてから2週間の様子や、スーパーマーケットのラ・ムーとしての特徴などを伺った。

村山氏によると、亀田店のオープンにあたっては「嬉しい驚き」が多かったようだ。実はオープン前から、「いつオープンするのか」といった問い合わせが思いのほか、多く寄せられていた。これが、ラ・ムーとしての新潟県での浸透度を考えれば、とても意外だったとのことである。

亀田店の入口を入って見える景色

またオープンしてからも、予想を超える人数のお客さんが来てくれたそうだ。どのくらい予想を超えていたのかは企業秘密とのことだが、店長としてはオープンしてからこれまでのところ、「ひとまず安心した」と村山氏は話してくれた。

このように予想を超える話題性のあった亀田店のオープンであるが、ではラ・ムーが、新潟にも多数あるスーパーマーケットと違うのは、どのような部分なのか。「まずは、やはり価格です」と村山氏は言う。

どういうことかというとラ・ムーは他のスーパーマーケットと比べて、品揃えは少ないとのことである。しかし店頭に並べる絞った商品を、一括で大量に仕入れることで、徹底して原価を抑える。こうすることで、店頭の商品はどこよりも安く販売できることが、ラ・ムーの何よりもの強みだとのことだ。

「一括で大量に仕入れ、原価を抑える」というのは、実は店舗内にも表れている。案内してもらったのだが、ひとつひとつの商品において、店頭に並べてある数がかなり多いのだ。中には商品納入時の段ボールが、さながら倉庫のように積みあがっている商品もある。

段ボール積みの商品陳列

また、「日本のスーパーで、ここまでのものはあまり見かけないはずですが」と案内してもらったのが、量り売りコーナーである。製菓やその材料が、幅15メートルくらい、縦に横にたくさん並んでいて、買う時はセルフで計量する。このようなコーナーもあるため、品揃えが少ないといっても、それをあまり感じさせない。

量り売りコーナー

「ラ・ムー亀田店」のオープンから2週間。新店舗にはありがちな、従業員にまだ不慣れな部分があるといった課題もあるようだ。しかしそれは、経験の問題だ。いずれ解決されていくだろう。

長岡市、燕市、新潟市。少しずつ離れた地域で話題を振りまく、新潟では数少ない24時間営業のスーパーマーケット。今はまだ身近でない新潟県の人にとっても、ラ・ムーの今後の展開に、しばらくは目が離せなそうである。

【関連Webサイト】
大黒天物産株式会社/https://www.e-dkt.co.jp/
株式会社西源/https://www.nishigen.co.jp/

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓