新型コロナウイルスワクチンの3回目接種、ファイザーが減りモデルナが増える見込み

新潟県の松本晴樹福祉保健部長

新潟県内で4日から医療従事者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの3回目接種が始まる。こうしたなか、新潟県は2日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種におけるファイザー、モデルナの配分割合が変更になることについて説明した。

今年7月までの2回目接種完了者を見ると、ファイザー約77万4,000人、モデルナ約3万5,000人とファイザーを接種する人が多かったが、3回目接種については、市町村の希望に応じたものになっておらず、モデルナの比率が大幅に高まるという(モデルナについては現在、3回目接種の承認申請中だが承認される見通し)。

具体的には12月から来年3月接種用ワクチン供給量(県内)は、ファイザー約48万回分、モデルナ約34万回分となっていて、ファイザーの供給量が限られる。このため、市町村や接種者、さらには「1瓶(15人分)を1日で使わなければならないモデルナよりファイザーのほうが使いやすい」という意識がある医療従事者の希望に応じることが困難になっているそうだ。また、この比率は1年間を通し、同じ割合になる見通しという。

ただ、両ワクチンには若干の差(若い人の場合はファイザーのほうが心筋炎などが少ない傾向にある、モデルナのほうがデルタ株に効果があるなど)があるものの、有効性や安全性でほとんど差をないという。このため県では「モデルナの安全性や効果がファイザーと同等であることの丁寧な情報発信を(国に)求め、モデルナの接種に対する不安を払拭する必要がある」している。

なお11月30日に全国知事会から堀内詔子ワクチン接種推進担当大臣に「国民にモデルナ活用を訴えてほしい。現場も住民に勧めやすくなる」「交互接種の安全性の丁寧な説明をお願いする」などといった申し入れが行われているそうだ。

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