店を買い取ってオーナーに。レディースセレクトショップ「フランネル」(新潟市)の木村良子さん

木村良子さん。東京の服飾店や、新潟市・西堀通のメンズセレクトショップ「マップス」での勤務を経て、15年前にフランネル店長。今年10月には運営会社から店を買い取り経営者に。現在、日曜日、水曜日が休みで、水曜日の休日を使って、都内などで開催されている展示会などに足を運び、新たに扱いたいブランドの開拓などを行っているという

女性たちの相談に乗りながらふさわしい服をセレクト

新潟駅南口から弁天線を亀田方面に4kmほど走ると、レディースセレクトショップ「FLANNEL(フランネル)」がある。店の中に入ると、落ち着きのある空間に、品の良い服、クラフト感(手作りのぬくもりを活かした風合い)のある服が並んでいる。扱う服の一つ一つにこだわりを持っていて、「ヴェリテクール」「トラヴァイルマニュエル」など、新潟市内ではこの店でしか扱っていないブランドもあるという。

20代のころに似合っていた服が、年齢を重ねるごとに似合わなくなり、どんな服を着ていいのか迷う30~40代の女性は少なからずいる。そうした女性は、「安い店でありきたりの服を選びたくはないけど、敷居の高い百貨店にも行きたくない。どこで服を選べばいいのか」という悩みを抱えている。フランネルでは、そんな女性たちの相談に乗りながら、その女性にふさわしい服をセレクトして販売している。「(15年前の)オープンの時から来ていただいている方もいます」。店を経営する木村良子さんは、こう話す。

格安なショップも百貨店も対応できていなかったニーズにこたえている店の存在は独特だが、木村さんの経営者になったいきさつも独特だ。今年10月末、15年間にわたり店長として運営してきたフランネルを運営会社から買い取って独立したのだ。「メンズアパレルメーカーのトリプルアーチワークス(東京都)を経営する義兄から『(店を買い取って)独立したらどうか』と前から言われていましたが、子育てがひと段落したのを機に、独立を決断しました。これを機に様々なことに挑戦していきたいと考えています」と木村さんは話す。

その一つが、外部とコラボした企画展の開催だ。「年間4回程度開催したい」(木村氏)と考えており、近々では今月22日から来月7日まで、「川名萌子 刺繍アクセサリー展」を開催し、店内で刺繍ピアスなどを販売する。「刺繍糸から作られていますので、とっても軽く身に付けやすいアクセサリー。元気が出るカラーもあれば、落ち着いた印象のカラーもあり、選ぶのが楽しい企画展です」(同)。値段も3000~5000円と高くないとのことだ。また、12月12日から15日まで、新発田市の「小道具ハチミツ」とコラボして、「古いものがある暮らし」を開催する。

今月22日から来月7日まで、「川名萌子 刺繍アクセサリー展」を開催

展示会を開催する目的の一つが、通常、店にないもの(アクセサリー、小道具、バッグなど)を取り扱うことにより、これまで店に来たことのない人も足を運びやすくすることだという。「店(フランネル)に対し『値段が高く入りにくい』という印象を持っている方もいますが、そんなことはありません。多くの人に店に来ていただき、そうしたイメージを払しょくしたい。そして気軽に利用してもらえる店にしていきたいですね」(同)と語る。

 

【FLANNEL(フランネル)】
住所/新潟市中央区弁天橋通3-1-16
TEL&FAX/050-1508-4814
営業時間/10:30~18:00
定休日/水曜日・日曜日
http://flannel-flannel.com/

フランネル

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