帝国データバンクが全国と各地域の景気動向調査(2021年11月)の概要を公表、北陸は3か月連続で改善

全国の景気DI

株式会社帝国データバンクは、全国と各地域の景気動向調査(2021年11月)の概要を公表した。

全国(調査対象2万3,6793社で、有効回答1万1,5041社)の11月の景気DIは前月比1.6ポイント増の43.1となり、3か月連続で改善した。国内景気は、新規感染者数の落ち着きに加え、「メーカーが半導体部品を入手できるようになった」など、一部で半導体不足の影響が和らぎ輸送用機械・器具製造の生産・出荷量が上向いたことはプラス材料だった。今後は、リベンジ消費や挽回生産などが見込まれるなか、回復傾向が続くとみられる。

業種別では「製造」「サービス」など全10業界(42業種)が改善し、51業種中24業種で2020年1月を上回る水準まで回復した。他方、原油などの資源高や材料不足の影響による仕入単価、販売単価の上昇は継続した。

地域別では「南関東」「東海」「四国」など10地域中9地域が改善し、「北海道」は横ばいだった。とくに、設備稼働率の上昇とともに製造業を主力産業とする地域の改善が目立った。規模別では「大企業」「中小企業」「小規模企業」すべてが3か月連続でそろって改善した。

一方、北陸ブロック(調査対象1,175社、有効回答615社)の景気DIは前月比1.4ポイント増の42.6となり、3か月連続で改善した。全国10地域のなかで北陸の順位は5位と前月と同順位にとどまった。

規模別DIは、「大企業」(43.4)は前月比1.5ポイント減と2か月連続で悪化。一方、「中小企業」(42.5)は同2.9ポイント増と3か月連続で改善した(「中小企業」のうち、「小規模企業」は42.0で同0.1ポイント増)。この結果、規模間格差は0.9ポイント(前月4.4ポイント)に縮小した。

業界別DIは、「その他」を除く9業界のうち、「不動産」「製造」「卸売」「運輸・倉庫」「サ一ビス」の5業界が改善し、「農・林・水産」「建設」「小売」の3業界は悪化。「金融」は横ばいだった。なお、「小売」については6か月ぶりの悪化となった。

先行き見通しDIは、「3か月後」(44.4)、「6か月後」(45.9)、「1年後」(47.9)となり、いずれも改善した。

全国と北陸の景気DI

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