新潟大学ライフイノベーションハブ」内に、産学官医連携の場となる「Innovation Design Ateller(I-DeA、アイディア)」がオープン

オープンセレモニー テープカットの様子

新潟大学医歯学総合病院(新潟市中央区)は、旧歯学部病院をリノベーションし昨年4月にオープンした「新潟大学ライフイノベーションハブ」の2階に、産学官医連携の場となる会員制スペース「Innovation Design Ateller(I-DeA、アイディア)」を整備し、6日、オープニングセレモニーを開催した。

I-DeAは、法人などを対象とした会員制コワーキングスベース。一般的なコワーキングスペースが意味する「共に働く場所」ではなく、産学官医それぞれの人と情報をつなげる「アクセスボイント」としてニーズ・シーズをマッチングする「共創の場」。専門領域を横断した交流や共創ができ、ここから生まれたプロジェクトは、隣接する「新潟大学医歯学総合病院」を実証の場に、実用化に向けた仮説検証プロセスを繰り返し、医療・ヘルスケア分野における社会実装を目指していくことになる。

スペース内には、コワーキングスペース(交流エリア、集中エリアなど全61席)、ミーティングルーム(4ルーム)があり、こうしたスペースで共創していく。

I-DeA コワーキングスペース

また分野のキーオピニオンリーダーを迎えての「大規模セミナー・意見交換会」(年1、2回)、研究者のシーズ、ニーズ、開発アイディアを紹介する「シーズ・ニーズプレゼン」(月1回程度)、開発戦略、知財戦略など開発のつまずきをポイントなどを説明する「開発支援セミナー」(適時)などの活動も行っていく。第一弾として今月23日午後1時から、「AI・IoT×医療」をメインにヘルステック分野のニーズ・シーズをプレゼンする新潟大学と長岡技術科学大学の研究交流イベント「第1回I-DeAセミナー にいがた医工連携研究会2021」が開催される。

「医学部のリソースを活用して新たなビジネスモデルを構築したい」「医療・ヘルスケア分野の規制への対応を知りない」などといった法人、「社会課題・地域課題を解決した」という自治体、「自らの研究アイディアやシーズを実用化したい」という学内外の研究者の利用が見込まれる。会員登録は1法人あたり最大5人まで登録でき、年会費は来年3月31日までトライアル期間となり無料。来年4月1日以降は有料となる(料金は未定)。

一方、オープニングセレモニーには、新潟大学の牛木辰男学長、新潟大学医歯学操業病院の冨田善彦病院長のほか、新潟市の中原八一市長、亀田製菓株式会社の佐藤勇代表取締役社長 COOや株式会社ブルボンの吉田康代表取締役社長など新潟大学連携協定先企業の関係者が出席した。

牛木学長は、「第一のコンセプトは大学らしくない。(おしゃれな空間の中で)大学という枠を超えて、医療、外の方と一緒に未来を創るような空間」などと挨拶の中で話していた。

なお、ライフイノベーションハブには、このI-DeAのほかに、企業向けのレンタルラボを備えた「未来健康科学オープンイノベーションセンター」、がんの画像診断や遺伝子データの解析どAIを用いた治療・診断方法の研究を行う「医学部メディカルAIセンター」などがあり、ラボには亀田製菓、ブルボンがすでに入居しているという。

【関連サイト】
新潟大学歯学部「新潟大学ライフイノベーションハブに新しい講義室が誕生しました」
https://www.dent.niigata-u.ac.jp/news/4645/

(上写真3枚)I-DeA内

新潟大学の牛木辰男学長

新潟市の中原八一市長

亀田製菓株式会社の佐藤勇代表取締役社長 COO

株式会社ブルボンの吉田康代表取締役社長

 

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