日朝友好新潟県連絡会が新潟市内で第3回訪朝報告会を開催
日朝友好新潟県連絡会は20日、新潟市内で、第3回目の訪朝に関する報告会を開催した。報告会の参加者は総勢約50人。日朝友好新潟県連絡会は2014年に設立、新潟NGO人道支援連絡会の事務局長である川村邦彦氏と、新潟国際情報大学教授である吉澤文寿氏が共同代表を務め、新潟県で日朝の友好交流を推進する組織。このうち、川村氏は1997年から10年にわたって、人道的な立場から、北朝鮮の元山地域の子供たちに対し、県内農家から集めたコメを届ける支援を行った実績を有する。(※この記事の下に訪朝時に撮影した動画があります)
この日は、訪問時に目にした平壌市内を始めとする諸都市の街並みなどについてスライドショーで紹介したほか、訪朝したメンバーが感想を述べた。
訪朝したメンバーの1人で、新潟県平和運動センターの事務局長を務める有田純也氏は、スライドショーで平壌市内などの様子を紹介。有田氏は「平壌市内では電動自転車に乗る人やスマートフォンを利用する人をよく見かけました。今は高校生も普通にスマホを持っているようです。また、板門店は観光地化が進んでいるようで、中国人でごった返していましたよ」などと解説。この際、会場内からは、かつて訪れた平壌市内のホテルや観光地の映像を見て懐かしんだり、新しい発見に驚いたりと様々な声があがった。
この後、今回訪朝したメンバーが感想を発表。この中で、訪朝団の団長を務めた、新潟県平和運動センターの議長である斎藤悦男氏は、「映像や写真の撮影も自由であり、窮屈な印象は感じませんでした。また、水道や電気には苦労せず、インフラの整備はしっかりしているようです。ただし、石油が不足しているためか道路があちこち傷んでおり、開城に向かう道中は苦労しました。それでも、かつて訪れたキューバと違い、街中にはアパートが溢れていましたし、現地の方々が言う『科学の発展により、生活が豊かになっていますよ』という話も納得できました」と語った。
有田氏は、訪朝の醍醐味について、「普段、なかなかもう一歩踏み込んだかたちでの報道が少ないため気づきませんが、平壌は変化が目まぐるしい地域。行くたびに新しい発見がありますよ。宿泊先のホテルでwi-fiが利用できるようになったといったこともその1つです」と語る。