新潟ベンチャー協会(NVA)ピッチ本選が開催、「ともるい」室田CEOがグランプリを受賞
新潟ベンチャー協会(NVA)は8日、「NVAピッチ」本選を開催し、オンライン予選を通過した4人が登壇しビジネスプランのプレゼンを行った。同協会代表理事であるフラー株式会社(新潟市中央区)の渋谷修太代表取締役会長や、同じく代表理事の株式会社ハードオフコーポレーション(新潟県新発田市)の山本太郎代表取締役社長ら11人が審査員として参加。登壇者の発表に対して熱心に耳をかたむけ、講評では鋭い質問やアドバイスなどが行われる一面もあった。
NVAピッチグランプリを受賞したのは「ともるい 地方企業と都会で働く人とのマッチングサービス」のプレゼンを行った株式会社Riparia(新潟市中央区)の室田雅貴CEO。NVAグランプリ賞金として10万円が授与された。
室田CEOは、新潟県の企業と都会で働く人とのマッチングサービスのビジネスプランをプレゼン。審査員からは「チャレンジの数が多く、解像度が高く、そして深く共感ができた」と評価を受けた。
また、室田CEOは「(今回が)2回目の挑戦で、前回は悔しい思いをした。これまでの期間、自分たちがやりたい事が決まってきて、事業設計をしている姿を見せることができたことが良かった。新潟大学発ベンチャーとして、ベンチマークしてもらえるような存在になれればと思っているので、このまま止まらずどんどん加速していきたい」と語った。
準グランプリには、「高齢者向け通院サービス・目的地公募型相乗りタクシー」のビジネスプランをプレゼンした、通院サービス株式会社(新潟県新発田市)の白井紀夫代表取締役が受賞し、賞金5万円が授与された。
白井代表取締役は社会問題となっている地方の高齢者の通院問題を、相乗りタクシーを仕組み化するビジネスプランを披露。審査員からは「新潟ならではの起業。(高齢化問題は)社会課題であり、全国や世界の課題にチャレンジしていただきたい。地元を大事にしていただきながら、成長していって欲しい」と評価するコメントがあがった。
また特別協賛のKDDI株式会社(東京都)から「KDDI賞」も受賞。賞品としてAmazonギフト券10万円分が授与され、ダブルでの受賞となった。
閉会の挨拶で山本代表理事は「(6月の予選会から)この半年間での成長率は著しいと感じ、嬉しく思った。登壇者に共通していたことが、新潟らしい事業内容だったということ。今後も地に足をつけた事業をしていって欲しい」と語った。
新潟ベンチャー協会は、新潟県に縁のある若手経営者等が集まり、ベンチャーやスタートアップの支援等に係ることを企画するために設立。ピッチイベントの優秀者にはNVA会員メンバーによるメンタリングのほか、成長を促す様々な支援などの特典が受けられる。