健康や仕事に影響を与える「睡眠」を支える老舗ベッドブランド「シモンズ」
新潟市のショールームでプロが好みや体に合った商品を提案
生活に欠かせない睡眠を支えるベッドだが、いざ買うとなると種類が豊富で価格もさまざまで悩むことはないだろうか。そもそも、高級なベッドは普通のベッドと何が違うのだろうか。老舗ベッドブランド「シモンズ」東日本営業部新潟営業所の久保守央所長が説明してくれた。同社は高級ベッドを製造・販売しており、全国の高級ホテルやビジネスホテルに導入実績がある。新潟県内でも11月1日にグランドオープンしたカーヴ ドッチワイナリー(新潟市)の「ワイナリーステイ トラヴィーニュ」をはじめ、ハイクラスなホテルで採用されている。
結論から先に言ってしまうと、高級ベッドが高級たるゆえんは「マットレスの質の高さ」にある。なぜなら、マットレスの良し悪しこそがベッドの寝心地や耐久性を大きく左右するからだ。
そして、マットレスの質を決めるのはその中身にある。マットレス内部には、「ばね」の役割を果たすコイルスプリングや芯材が入っており、その組み合わせで寝心地や耐久性が決まっている。金属製のコイルを入れたものはよりコストがかかるものの、ウレタンや詰めもの中心のものと比べて格段に耐久性が高くなり、寝心地が変化しにくい。そのため、シモンズのマットレスには全て円筒状のポケットコイルを採用している。基本的にコイルが長いほど弾力性が上がるため、例えばクッション性が求められる高級ホテルには長めのコイルを、コストパフォーマンスを重視したビジネスホテルでは短めのコイルを使用されることが多い。「コイルの鋼線の太さ(線径)と長さ(コイルインチ)の組み合わせが寝心地を決める最大のポイントです」(久保所長)。
ベッドの寝心地に大きく影響を与えるコイルスプリングに加えて、シモンズにはもうひとつ“高級”の理由がある。上段のマットレスを支える土台部分もクッションとなった「ダブルクッション」はポケットコイルと並び同社の代名詞。睡眠中の強い荷重をしっかり吸収し、マットレスの体全体が包みこまれるような感覚は二層構造ならでは。このクッションにも連結タイプのスプリングが入っており、通気性やマットレスの耐久性を高める効果があるという。
以上のことから、ベッドの良し悪しは外見では判断がつかない。さらに、人によって好みや体形、寝る姿勢なども異なるため自分に合ったものを見つけるのは意外と難しい。そのため、久保所長はベッドを購入する際は販売店に赴き寝心地や感触を実際に確かめることをお勧めしている。シモンズ新潟営業所にはショールームがあり、同社の様々なグレードのベッドが体験できるほか、プロが顧客の好みや体に合った商品の提案を行っている。
人生の長い時間をともにする大切な道具。ベッドの購入を検討している方は一度訪れてはいかがだろうか。
【シモンズ東日本営業部 新潟営業所】
住所/新潟市中央区鐙1-5-20
電話/025-290-5707