一般社団法人雪国観光圏などの主催による「究極の雪国ものがたり」MaaS実証実験事業説明会が開催

新潟県南魚沼市、十日町市、湯沢町エリアで行われている「究極の雪国ものがたり」MaaS実証実験(一般社団法人雪国観光圏など主催)の事業説明会が10日、一般社団法人十日町市観光協会にて開催された。民間主導の広域連携による二次交通と旅行商品を組み合わせたシステムの実証実験であり、環境庁が公募した「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」にて採択され、3億5,000万円の予算を受けて実施するもの。実施期間は2022年2月13日まで。

「究極の雪国ものがたり」MaaS実証実験は、雪国地域ならではの雪道での運転や二次交通の課題に対し、新ルートバスやAI乗り合いタクシーなどのアクセスを用意し実施中。株式会社JTB(東京都)独自のソフトウェア「JTBMaas APIGateway」を活用し、スマートフォンアプリによる予約・決済の仕組みなどを取り入れ、観光事業者と観光客双方の利便性向上や、さらなる観光需要喚起を狙うもの。

新ルートバスは雪国をつなぐ2つのバスライナー商品を用意。越後湯沢駅から浦佐駅までの南魚沼の自然と文化を感じるスポットをまわる「魚沼雪里ライナー」(片道料金500円税込)と、越後湯沢駅からまつだい駅までの十日町市の絶景や松之山温泉などをまわる「雪国豪雪ライナー」(片道料金1,000円税込)。利用には予約が必要で、WEBサイトか専用アプリから行うことができる。

また、まつだい駅から松之山エリアにおいて、「周遊タクシー」と「AI乗り合いタクシー」が運行。「周遊タクシー」は1日4便が運航し、エリア内7か所で乗降することができる。また、「AI乗り合いタクシー」は15か所の乗降スポットで好きな時間に利用することができ、AIがリアルタイムに利用者の順番やルートなどを割り出して配車される。バスライナー同様にWEBサイトか専用アプリから利用申し込みが必要となる。料金はいずれも1人(1座席)500円(税込)。

一般社団法人雪国観光圏の井口智裕代表は、「二次交通は雪国観光圏において、長年大きな課題だった。トンネルの向こうの雪国のさらにその向こうの魅力、文化を感じていただくのが雪里ライナー、豪雪ライナーの特徴であり、新しい需要を起こしていきたい。民間主導で行う実証実験であり、期間が終わったあとでもニーズがあれば恒常的にまわしていこうという心意気でやっていきたい」と話した。

「究極の雪国ものがたり」の説明を行う、松之山温泉合同会社まんまの柳一成代表(写真右)

一般社団法人雪国観光圏の井口智裕代表

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