冨士美園が日本茶専門カフェをオープン 茶小屋生かし村上茶アピール
8つの茶種、茶いれ体験も
村上市長井町の「冨士美園」(飯島剛志社長)は、多くの人に村上茶やお茶の文化を楽しんでもらおうと先月22日、日本茶専門カフェ「茶寮 「榮カネエイ」をオープンした。圏域の茶販売店でのカフェは初めての試み。町屋を生かした落ち着きのあるスペースが注目を集めている。
店舗の奥にある工場の一部約20平方メートルを改装し、古くから残っている太い梁や床木などを生かして和の雰囲気を醸し出した。テーブル4席、カウンター4席、既存の茶室「榮雀庵」4席を用意。カウンターには、茶葉と茎を選別する「選り葉板」を再利用し、茶器や器類も、村上木彫り堆朱や県内産のものにこだわった。
客自身が1煎目からお茶を淹れる「体験」か、スタッフが2煎目まで入れる「提供」をまず選ぶ。セット料金800円(お菓子付き)に、各茶葉代(50円から2千円)がプラスされる(税込み)。茶葉は煎茶3種、ひき茶、ほうじ茶、雪国紅茶、雪国烏龍、手もみ茶の8種から選ぶことができる。水は地酒の仕込み水を使用した。そのほか、村上茶ジェラート4種盛り、ボトリングティー、グラスの地酒も楽しめる。
飯島社長は「1煎目でうまみと香り、2煎目で渋みとこく、3煎目以降にそう快感を味わってもらい、肩ひじを張らない非日常を楽しんでいただきたい」と話している。
午前10時から午後3時半。茶寮定休日は水曜日。
村上新聞2019年12月1日号