ツインバード工業がFBファンイベント「IDEA GARDEN」を開催
8月5日、燕市のツインバード工業本社において、同社のフェイスブックフォロワー限定イベント「IDEA GARDEN」が開催された。これはツインバード工業のファンが集い、模擬商品開発会議を行ったのち、新商品のアイデアを発表するというもの。午前と午後の2回に分けて開催され、それぞれ応募者から抽選で選ばれた30名ずつが参加した。
これは同社の三代目社長となった野水重明氏の「お客様の声をもっと聞こう」という提唱をもとに、消費者が日常の生活で「なんとなくモヤっとする」困りごと、悩みの種を商品開発のアイデアに活かそうという試み。同社のキャッチフレーズ「一緒に、つくる。お客様と。」を具現するイベントは、これが第1回目のキックオフ。
会場に集まった参加者は、最初に6テーブルにグループ分けされ、それぞれ日々の暮らしの中で発生する困りごと、悩みの種を出し合う。出し合った素材は大きな模造紙にポストイットで貼ったり、イラストやメッセージで直接書き込んだりする。
次に席替えをして、別の人たちが意見やサジェスチョンを書き込む。そうしておいて再び元の席に戻り、解決方法や「こんなものがあったらいいな」のアイデアにつなげていく。会議は「それは無理」とか「違うんじゃないか」など否定的な言葉を一切使わないブレインストーミングで進められる。
その後、参加者はいったん工場見学に出かけ、会場を後にする。この間に同社の工業デザイナーが、参加者たちが出し合ったアイデアをイラスト化。工場見学から戻った参加者は、このサプライズに感激する。さらに商品開発の責任者が、イラスト化されたアイデアに関し「これを実現するには○○の技術を応用すれば可能」「○○の部分だけクリアできれば商品化できそう」など解説を入れる。参加者たちも「あんな荒唐無稽なアイデアが形になるなんて」とか「好き勝手なことを言いあっていただけなのに」と驚きの様子だった。
この日発表されたアイデアには「除雪機能を備えた屋外用のお掃除ロボット(ルンバ風)」や「自動洗浄機能付き魚焼きグリル」、「スマホのアプリを利用して、外から中を確認できる機能を持つ冷蔵庫」などが発表された。