新潟県の無借金企業の比率は17・1%で全国7位。帝国データバンク新潟支店が発表
帝国データバンク新潟支店は2日、新潟県の無借金企業の比率は17・1%で全国7位である、と発表した。
同支店が2018年1月以降の新潟県内企業3351社の財務データを用いて、新潟県内の無借金企業を抽出。業種別、売上規模別、地域別などで分析した。
それによると、2018年1月以降の財務データにおける新潟県の無借金企業は574社と判明。これは調査対象企業3351社の17・1%にあたり、都道府県別の順位は7位となった。なお無借金企業の比率は10年前の13・1%、5年前の14・8%と少々傾向にある。
また、このうち潤沢なキャッシュを保有するキャッシュリッチ企業(現金・預金+有価証券-有利子負債/総資産×100=20%以上の企業)は446社だった。
業種別では、「建設業」(268社、構成比率46・7%)が最も多く、「卸売業」(99社、同17・2%)、「サービス業」(75社、同13・1%)、「製造業」(65社、同11・3%)などとなった。また、業種別の対象企業社数に対する無借金企業の比率(業種別の無借金企業の比率)では「サービス業」(21・7%)が最も高く、「運輸・通信業」(20・0%)、「小売業」(19・4%)、「建設業」(18・4%)などで高かった。
売上規模別では、「1億円~10億円未満」(283社、構成比49・3%)が最も多く、「1億円未満」(135社、同23・5%)、「10億円~50億円」(106社、同18・5%)、「50億円~100億円未満」(27社、同4・7%)と続いた。また、売上規模別の調査対象社数に対する比率(売上規模別の無借金企業の比率)は、「500億円~1000億円未満」(25・0%)が最も高く、「50億円~100億円未満」(23・1%)、「100億円~500億円未満」(21・1%)などが続いた。
地域別では、「新潟市中央区」(92社、構成比16・0%)が最も高く、「新潟市東区」(47社、同8・2%)、「長岡市」(44社、同7・7%)、「三条市」(41社、同7・1%)が続いた。新潟市8区の「新潟市計」で見ると、無借金社数は261社となり全体の45・5%を占めた。また、地域別の調査対象者数に対する比率(地域別の無借金企業の比率)は、「南魚沼郡」(70・0%)と最も高く、「岩船郡」(66・7%)、「十日町市」(28・9%)、「加茂市」(25・0%)などが続いた。