170年続く新潟県村上市の藤基神社で「青銅大燈籠」の復元プロジェクト

「村上藩主内藤家 立藩300年記念事業」で現在、寄付金を募集中

大正6年当時(写真下・色つけ)、パンフレット「青銅大燈籠復元へ ご寄付のお願い」より

170年続く新潟県村上市の藤基神社は、徳川家康候の異母弟・内藤信成候を祀る神社。享保2年(1717)に江戸の内藤家邸内(現・首相官邸内)で創建され、嘉永2年(1849)に現在の地へ遷座・建立された。

内藤信成候は初めて大名に取り立てられた際、徳川家康候から信頼の証しとして自身の家臣10人を与えられた。この10人の侍を「内藤十騎」と言い、以降、内藤家の重鎮になったという。

その内藤家の5代・内藤信弌候が、享保5年(1720)に、大阪城代から村上藩主になった後、内藤十騎は、村上藩の家老衆となり、社殿建立時にはこの家老衆により、高さ約3.3mの青銅大燈籠が寄進された。神社の正面左右に堂々と建立された2つの荘厳な青銅大燈籠の姿は、社殿の「籠彫り」の芸術的な彫刻と相まって、神社の建築を一層価値あるものへと昇華させた。だが、その約95年後の昭和19年(1944)、第二次大戦の金属回収令により、この2つの大燈籠は失われてしまった。現在は、石造の台座のみが遺されている。

こうしたなか、令和2年に、村上藩主内藤家 立藩300年を迎えることから、300周年記念事業として、青銅大燈籠を復元することにした。

現在、藤基神社が寄付を募っている。復元にかかる費用は、1290万円。令和元年11月時点で750万円の寄付が集まっているが、目標まで540万円不足しているという。

なお主な返礼品として、
・城主しか入ることのできなかった「石の間特別参拝」
・限定御朱印の頒布
・限定大麻の頒布
・青銅大燈籠の刻銘
などがある(詳細は下記ページから確認できる)。

復元プロジェクトに関するページ
https://congrant.com/project/fujimotojinja/1070

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