クラビス(新潟市北区)が低価格のキャンピングカーの販売を開始
新形態の軽トラキャンピングカー
農機具・中古車の買い取り販売、ご当地ヒーロー「超耕21ガッター」のプロデュースなどを手掛ける株式会社クラビス(新潟市北区)は、新規事業として、軽トラックを活用することで低価格を実現したキャンピングカーの販売を始めた。軽トラの荷台に簡単に着脱できるユニット(居住空間)「Triparu(トリパル)」を製造・販売する株式会社MITOMO(山口県下関市)の新潟県地区の総代理店となり販売を始めた。トリパルの価格は80万円からで、軽トラの値段を考慮しても安価にキャンピングカーを手に入れることができる。キャンピングカーとしての用途のほか、仕事部屋や書斎、災害時の避難場所、キッチンカー(別途シンクの取り付けなどが必要)として販売していく。
MITOMOでは11月中旬に代理店の募集を始めた。そうしたなか、キャンピングカーの販売事業を計画し、他社を何社か訪問していたクラビスの浅川進代表取締役社長は、MITOMIを訪問し代理店契約を締結したという。
そのMITOMOが製造するトリパルは、わずか15分程度で軽トラに着脱可能(下の動画参照)。このため、車検も普通の軽トラとして通すことができる。軽トラのため、広い駐車スペースも不要である。
トリパルは、骨組みにスチール、外板にアルミを使用し軽量かつ頑丈なボディに仕上げたほか、内部に断熱材を入れることで熱さ、寒さ対策も施した。
限られた空間をより広く快適に過ごせるような工夫も施している。組み立て式ソファベッドや、可倒式テーブルなどだ。またソファベッドの下は収納スペースになっていて、旅行の荷物などを収納できる。ライトはLEDライト、ACコンセント口も標準装備されている。空間の壁紙は3種類のシートから自由に組み合わせることができるという。
専用の就寝用ボードパネル(3万円~)を使えば、ロフトを設けることができる。このため2人で宿泊しても、ソファベッドと合わせて広々とした就寝スペースを確保できる。
スペース内にはフル充電で2~3日分の電気を賄えるバッテリーが搭載されているほか、走行重々システム(12万円~)を取り付けることも可能だ。
このほか、オプションで、「ボディのカラーリングオーダー」(3万円~)、「デザインオーダー」(5万円~)ができるほか、「DVD内蔵の液晶テレビ」(2万円から)、「地デジチューナー」(1万5000円~)、「バッテリーの充電量が分かるモニター」(5000円)、「ACコンセント口(追加分)」(1か所8000円~)などを取り付けることができる。
なお受注生産で、注文から納品まで3週間ほどだという(一般的には3ヶ月ほどかかると言われている)。
クラビスでは会社の駐車スペースにキャンピングカー1台を停めて、購入検討者が見学できるようにしているが、「12月中にもう1台追加で会社の駐車スペースに配置する予定」(浅川社長)という。また今後は展示会などに出展し、“新形態の軽トラキャンピングカー”をPRしていくことも計画している。