新潟経済社会リサーチセンターが「2019年冬期消費動向調査」の結果を公表

センター月報2019年12月号

ボーナスの使途では「買い物」「旅行・レジャー」がやや上昇

株式会社第四銀行(新潟市)は、1975年より定期的(夏冬の年2回)に実施している「冬期消費動向調査(2019年)」の結果を公表した。調査は、(一財)新潟経済社会リサーチセンター(新潟市)が第四銀行の委託を受けて実施した。調査の対象者は、新潟県内の勤労者またはその同居家族2000人(有効回答1525人、有効回答率76・3%)。今年9月上旬から9月下旬にかけて、第四銀行の本支店、各企業、各家庭のおいて無記名で記入してもらった。レポート全文は、同センター発行の「センター月報2019年12月号」に掲載されている。

調査結果によると、収入CSI(※)は▲1・1となり、2019年夏の調査と比べて、4・1ポイント上回り、2期ぶりに上昇した。年代別では、19年夏の調査と比べて「増えた」と回答した人の割合は40代を除くすべての世代で上昇している。

消費支出CSIは24・4となり、19年夏の調査と比べて、3・1ポイント下回り、2期ぶりに低下した。一方、消費支出予想CSIは、28・4となり、足元の消費を示す消費支出CSIと比べて4・0ポイント高くなっており、先行きの消費は緩やかに増加する見通しが示されている。

今後半年間で消費支出が「増えそう」な支出項目では、「食費(外食費を除く)」が最も高く41・0となった。以下、「日用品(生活雑貨・消耗品など)」(26・0)、「教育費(学費・学習塾・教材費など)」(19・7)、「住居費(修繕・維持管理費・家賃など)」(18・7)などの順となり、比較的購入頻度の高い項目が上位に並んだ。

一方、「減りそう」な支出項目では、「趣味・娯楽費(書籍・スポーツ・アウトドア用品など)」が最も高く27・1%となった。以下、「外食費」(25・5)、「小遣い(含む交際費)」(20・4)、「衣類・ファッション」(19・8)、「旅行(国内外)」(18・6)などの順となり、余暇関連の項目が上位に並んだ。

近年登場した商品・サービスで半年以内に利用したのは、「ネットショッピング」が66・0%と最も高くなった。以下、「定額制の映像配信・雑誌読み放題・音楽配信サービス(Amazonプライム、dマガジン、Apple musicなど)」(17・1%)、「フリマアプリ(メルカリ、ラクマなど))」(14・2%)、「オンラインゲーム」(12・2%)などの順となっている。一方で、「家計簿アプリ」(4・9%)、「ネットスーパー」(4・4%)、「投資アプリ」(4・3%)などの利用は一部にとどまっている。

ボーナス支給予想CSIは▲9・0となり、18年冬の調査に比べて2・8ポイント下回ったものの、基調としては横ばい圏内で推移している。ボーナスの使途をみると、「預貯金など」の割合が最も高くなり49・6%となった。次いで「買い物」(25・0%)、「生活費の補てん」(24・1%)、「旅行・レジャー」(21・0%)などの順となった。18年冬の調査と比べると、「買い物」「旅行・レジャー」の割合がやや上昇した。

(※)アンケートで「増えた・増えそう」と回答した人の割合から、「減った・減りそう」と回答した人の割合を引いた数値。収入・消費支出が増加(改善)基調か、減少(悪化)基調かといった変化の方向やテンポが把握できる。

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓