新潟県上越市議会の本会議で副市長4人制案が否決される、2004年3月以来の否決
新潟県上越市の中川幹太市長にとって初となった上越市議会の12月定例会は15日、本会議を行った。中川市長が提案していた副市長を4人にする条例改正案(現在は2人制)ついては先日の総務常任委員会で否決されていたが、本会議でも31人中賛成1人(鈴木めぐみ市議会議員)で否決された。
上越市議会の本会議で否決されたのは、木浦正幸元市長時代の2004年の3月議会での14町村合併に関する住民投票条例制定案以来となる。
この日の本会議では、宮川大樹市議会議員が「副市長が2人の純増では、年間2,000万円以上の負担となる。そのため、一部改正に反対する」と反対の討論を行ったほか、中川市長と政策協定を結んでいる宮越馨市議会議員も「4人制の副市長効果が上がるかどうかを見極めてからやらなれければならない。目的が曖昧でどうしても見えない。改革が目的化しているのではないか」と反対。平良木哲也市議会議員(日本共産党)も反対の討論をした。
一方、鈴木めぐみ市議会議員は会派(政新クラブ)の代表としてではなく、個人として賛成の立場で討論した。鈴木市議会議員は「中川市長の公約でもあり、市民の民意を最大限に評価したい。安定だけは上越市は衰退する。これからは挑戦なくしては変わらない」と賛成したが、結果は異例の本会議での否決となった。