今月9日に合併する新栄信用組合と、さくらの街信用組合に認可書が交付
今月9日に合併する新栄信用組合(新潟市江南区)と、さくらの街信用組合(阿賀野市)への認可書の交付が6日、財務省 関東財務局 新潟財務事務所で行われた。新潟財務所の山岸徹所長から、新栄信用組合の赤塚義廣理事長と、さくらの街信用組合の長谷川信一理事長に認可書が交付された。両信用金庫は合併により規模を拡大して経営基盤を強化、創業支援の拡充など地域経済への貢献度を高めていく。
合併により誕生する「はばたき信用組合」は新潟市に9店舗、阿賀野市に2店舗、五泉市に2店舗の計13店舗を有する信用組合となる。また、今年9月末時点における両組合の預金残高は合計で1080億円、貸出金残高は合計で631億円となる。
理事長(代表理事)には新栄信用組合前理事長の宇野勝雄氏が就任するほか、副理事長に赤塚氏と長谷川氏は副理事長(代表理事)に就任する予定。9日に開催される理事会並びに監事魁で正式に決まる。
一方、今後の営業推進などについては、本店、五泉支店、阿賀野支店を各市の拠点とし、そのほかの店舗については、営業エリアの特性に応じた役割(事業性融資推進店舗など)を設定するとともに、収益基盤となる地域(採算性の高い五泉市など)へは事業性融資担当者や渉外人員などを重点配置していく。
また、低金利で金融機関の収益が高まらないなか、貸出金利回りの改善も図っていく。具体的には、資本の増加にともなってリスクバッファー(想定外のリスクに対する備え)が拡大することを活かし、これまで消極的であったミドルリスク層向けの融資を強化。これにより、貸出金利回りの改善を図る。