北前船の模型〝大作〟村上歴史文化館で展示中 元船大工の小田智二さん(89)制作
細部にまでこだわった15分の1サイズ
村上市岩船上浜町の元船大工・小田智二さん(89)がこのほど、自身が制作した北前船の模型を市に寄贈。貴重な大工道具とともに、村上歴史文化館(三之町)で展示されてる。
模型は、船大工だった小田さんが培った匠の技を随所に生かし、起工から約1年かけて細部にまでこだった総ケヤキ、15分の1サイズの大作で、全長185㌢、帆を張った高さは約170㌢。
造船業を営んでいた祖先から受け継いだ江戸時代から昭和にかけて実際に使用していたノコギリやノミ、クギなど貴重な道具約20点も添えられている。
小田さんは「船大工の仕事や北前船のことを多くの人に知ってもらえたら」と話していた。
村上新聞2019年12月8日号