金子恵美元衆院議員(新潟4区)が泉田裕彦衆院議員と星野伊佐夫新潟県議会議員の一連の裏金問題について言及
金子恵美元衆院議員(新潟4区)は16日、にいがた経済新聞社の取材に答え、泉田裕彦衆院議員と星野伊佐夫新潟県議会議員の一連の裏金問題などについて言及した。
金子元衆院議員は「星野さんはあくまで政党活動費以上のものを求めたものではないと主張しているが、私の経験上では、星野さんは政党活動費以上のものを求めているという可能性が高い。新潟県がこうした話題になっていることはとても恥ずかしいことだと思っているし、政治とカネの問題を正さなければならない。悪しき慣習はこれを機になくしてもらいたい。今回のことがそのきっかけになればいい」と語った。
一方で、泉田衆院議員については、「かつての新潟5区の故長島忠美元衆院議員は細かく選挙区に事務所を構えていた。泉田さんにも地域に根差した活動を求めたが、泉田さんは『お金がかかるので設置しなくていい』としなかった。地元の市議や自民党員の期待に応える活動ではなかったところが、不満になっていたと思う。この前の選挙での『最初から小選挙区では勝てると思ってなかった』という泉田さんの発言は、何とか応援してきた地方議員からすれば怒るのは当然だ。最後に告発という形をとったので、地元の人と心が離れ切れてしまったという感じがする」と話した。
新潟県議会議員を2期務めた金子元衆院議員は星野県議会議員については、「泉田さんが公開したテープを聞くと、声や口ぶりから星野さんの声だと思う。一方で、星野さんは面倒見のいい人だ。泉田さんの衆院選出馬の時も、原発問題で自民党と相容れなかった新潟県知事時代の泉田さんを快く思っていない県議会議員を説得したのは星野さんだ。金銭を要求したとされていることはいけないことだが、星野さんの親心も嘘ではなかったように思う」と話した。
また、「私は市議選や県議選を経験しているので、選挙にどれくらいお金がかかるかは分かっていたし、国政選挙は桁違いと思っていた。そうした中、私が自民党第4選挙区支部長に決まった直後に県議会議員2人が私の自宅に来た。私は不在で両親が対応したが、ある県議会議員から『国政選挙に出るなら、十分お金は用意してあるんですよね』と言われた。私の父は旧月潟村の村長をしていたので、お金に対してクリーンでなければならないという父なりのポリシーがあったので、『選挙にかかる最低限のお金しか考えていない』とこちらから言ったが、『それでは不十分なんだ』とある県議会議員から言われた」と政治とカネの問題に言及。
さらに、続けて、「私は衆院選に臨む際、地元の県議会議員と上手くいっていなかったので、他の選挙区の新潟県議会議員に相談したところ、『それは一杯飲ませなきゃだめだ。帰りにお車代で現金を渡せば次の日から日々の活動において協力するようになるから』と言われた。選挙区内の人に飲ませたり、お金をお車代で渡したりするのは完全にアウトだ。私には全く相容れない発想と価値観だったので、『そこまでして衆院選に勝たなくていい』と思って、断固として拒否してきた1人だ」と語った。