新潟市東区に英国発のオートバイメーカー「MUTT MOTORCYCLES」と「Royal Enfield」の正規代理店「Moto Classic(モトクラッシック)」がオープン
株式会社ZETTコーポレーション(新潟県新発田市)は18日、新潟市東区竹尾に新店舗「Moto Classic(モトクラッシック)」をオープンした。英国発のオートバイメーカー「MUTT MOTORCYCLES(マットモーターサイクルズ)」と「Royal Enfield(ロイヤルエンフィールド)」の正規代理店で、店舗2階ではグッズ販売やライダー同士のイベントも行う。ZETTコーポレーションの金子潔常務は「ただバイクを売るだけでなく、ライフスタイルも提案し、来て楽しい場所にしていきたい」と話す。
「MUTT MOTORCYCLES」はオートバイのヴィンテージ風カスタム制作から始まったメーカー。レトロな外観が特徴でありつつも、維持費が安価で街乗りにも適する250ccや125ccの小排気量のオートバイを展開する。一方、「Royal Enfield」は1901年からオートバイを製造する「世界最古」とも言われるブランド。現在は生産をインドに移しており、レトロな設計のシリーズが有名だが、近年は積極的に新たな車種も開発し、販売台数年70万台を超える伸びを見せる。
両者ともに日本国内での正規代理店は少なく、甲信越内では同じくZETTコーポーレーションが営む「バイクショップしばた」(新潟県新発田市)のみだった。なお、近隣へ目を向けても中部地方内で3店舗、東北地方では仙台市の1店舗のみ。
今回、より新潟の中心へ近い場所への進出にあたり金子常務は「『Royal Enfield』は近年、エンジンなどの設計も新しくなり、非常に品質が高くなっていることが実物を見ればわかってもらえると思う。店舗では全車種試乗できるので、『まずは一回乗ってみてよ』と伝えたい」と話す。
店舗の2階では、オートバイ関連のグッズを用意。国内オートバイメーカーがラインナップを縮小し、選択肢が少なくなっているなかで、日本での流通が少ない前述2社のような外車は「ほかの人とは違う一台を選びたい」と考えるファッショナブルな層に人気であるという。そうした中「ライフスタイルの一環として、バイクと一緒にオシャレができるよう提案できれば」と話す金子常務の想いを反映する。
また、2階ではイベント開催の場所や、ライダーが集まることのできる空間としての活用も考案されている。「単に一台売って終わりではなく、『形の無いもの』を提供して、この店を来て楽しい場所にしていくことができれば」(金子常務)。なお、19日には「Royal Enfield メテオ350」試乗会ほか、「子どもに人気のヒーロー」を招いてのイベントを用意している。
近年、「大量生産」や「安売り」から、自分だけの一品やモノを通じた体験の提供へ消費のトレンドは変遷しつつある。コロナ禍でオートバイが再び注目を浴びたが、そこから始まるライダー同士の交流や、あるいはキャンプなどほかの流行とのコラボなど、かつての「バイクブーム」とは一味違った展開を見せるかもしれない。
【グーグルマップ Moto Classic】