西区の小学校で「いもジェンヌ」を使った学校給食
12日、西区の全小学校では、同区で生産されるブランドさつまいも「いもジェンヌ」を使った学校給食が提供された。毎年、西区役所と地域の小学校が連携して実施するもので、地場農産物の利用拡大と児童の食育推進を図る狙いがある。
その一環として同日、生産者らとの会食会が、坂井東小学校で開催された。生産者の本間真人さんが、栽培の始まった経緯や、さつまいもの特徴、生産者の想いなどを語ると、児童からは「実がなるまでどのくらいの時間がかかりますか」といった多くの質問が投げかけられた。「するどい質問が多く、興味を持ってもらえたと感じました」と本間さん。その後の給食では、いもジェンヌを使ったカレーと大福が提供され、児童たちは「甘くて美味しい。カレーがやさしい味になった」と、嬉しそうな表情で食事を楽しみ、いもジェンヌへの親しみと理解を深めていた。
いもジェンヌは、糖度が高く蜂蜜のような濃厚な甘さと、なめらかな舌触りが特徴。10年前に、西区の砂丘地で葉タバコの後作として栽培が始まった。10アールからスタートした作付け面積は、現在20ヘクタールまで拡大。売上高は1億円を超えるほどに急成長している。
市場に出回る時期は10月上旬から2月下旬まで。JA新潟みらい直売所いっぺこ〜と、原信やウオロクの取り扱い店舗で販売されている。本間さんによると、いもジェンヌの一番美味しい食べ方は「焼き芋」とのこと。じっくり加熱することによってデンプンが糖に変わり、より甘みが引き立つという。家庭でも電子レンジや炊飯器を使えば簡単に調理できる。