新潟市などによる「信濃川やすらぎ堤かわまちづくり」が「かわまち大賞」を受賞

やすらぎ堤(報道資料より)

全国213地区の中から受賞

河川空間を活用し地域の賑わいを創出した、他の模範となる先進的な取組みを国土交通大臣が表彰する「かわまち大賞」を、「信濃川やすらぎ堤かわまちづくり」が受賞した。

国土交通省では、河口から水資源まで様々な姿を見せる河川と、それにつながるまちの活性化を支援する目的で、「かわまちづくり」支援制度を設けている。同制度では、河川とまちが融合した良好な空間を連携して創る取り組みを行う市町村、民間事業者および地元住民と河川管理者に対して、ソフト面からは地域のニーズに対応した河川敷地の多様な利用を可能とする「都市・地域再生等利用区域」の指定等を支援するほか、ハード面からは、治水上および河川利用上の安全・安心と、まちづくりの観点が一体となった水辺整備を支援する。

支援制度を利用するには、各地で行う「かわまちづくり」の計画を作成し、登録する必要がある。平成30年度末の時点で登録があったのは、全国で213地区。

この213地区で行われている「かわまちづくり」の取組みの中から選ばれる「かわまち大賞」に、「信濃川やすらぎ堤かわまちづくり」および「美濃加茂地区かわまちづくり」が選出された。「信濃川やすらぎ堤かわまちづくり」は、新潟市や信濃川を利用する民間事業者などが立ち上げた「ミズベリングやすらぎ堤研究会」が推進主体。同研究会では、新潟市中央区の萬代橋から八千代橋までの信濃川沿いエリアのイベント企画のほか、さまざまな取組みをしている。

「かわまち大賞」「審査員特別賞」受賞一覧(報道資料より)

平成29年からは、この「信濃川やすらぎ堤かわまちづくり」に、三条市のアウトドアメーカーである株式会社スノーピークが参画し、「アウトドアと健康」をテーマに全体のマネジメントを担っている。都市部で民間企業がかわまちづくりに意欲的に参加するメリットを体現し、かつそれが新たな観光スポットを生み出し経済的な成果を出した点などが評価され、かわまち大賞の受賞となった。

なお、20日には国土交通省にて表彰式が行われる。新潟市の中原市長が赤羽国土交通大臣より表彰を受ける予定だ。

「信濃川やすらぎ堤かわまちづくり」管理運営体制(報道資料より)

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