泉田裕彦衆院議員から裏金を要求されたと名指しされている星野伊佐夫県議が離党届を提出
泉田裕彦衆院議員から裏金を要求されたと名指しされている星野伊佐夫県議が20日午前、自民党新潟県連の小野峯生幹事長に離党届を提出した。
同日午前に星野県議と小野幹事長が出席して行われた会見によると、星野県議は、泉田氏の議員としての資質面に問題があるとして擁立に反対する声が圧倒的な中で4年前に泉田氏を衆院候補に擁立したこと、また、「自ら仕掛けたものではない」(星野県議)ものの一連の裏金をめぐる騒動で自民党に迷惑をかけたことから、離党を決断したという。
ただ、「なんで作文をしてまで(裏金があったと)発表したのか。何が目的だったのか」と泉田氏の一連の言動に疑問を呈すとともに、「(泉田氏が公開した)音声データは数年前のもの。裏金の話ではなく、すべて領収書が必要な資金」と泉田氏の発言を否定した上で、議員辞職については、「泉田さんの主張を一方的に認めることになる」ことから行わない。
なお、今後、弁護士で構成する第三者機関が星野氏、泉田氏からそれぞれ聞き取り調査を行い、27日に最終決定を行うという経緯もあり、離党届はその間、幹事長あずかりの状況になるという。また県議会の自民会派に残ろかどうかも未定の状況。
一方、小野幹事長によると、県連が5区選挙区内の各支部に行った意向調査の結果は、泉田氏については「差し替えまたは退任」(11支部)、「県連一任」(2支部)と泉田氏に否定的な意見が圧倒的だった。星野県議については「自ら責任を取ったほうがよい」(6支部)、「第三者による適切な処分」(2支部)、「県連一任」(1支部)、「速やかな退任」(1支部)、「無回答」(3支部)だった。
この結果を聞いた20日朝に知ったという星野県議は、離党を決断した18日夜の集会や20日朝に開いた県議団の臨時党議で離党まですることはないとの意見もあったが、「(県連に最初に差し替えを求めた)長岡支部の意見にほぼ賛成してくれた。(離党について)さっぱりしている」と語った。