新潟県十日町市で上越魚沼地域振興快速道路の十日町道路事業説明会が開かれる

事業説明会の様子

国土交通省北陸地方整備局長岡国道事務所(新潟県長岡市)などは21日、上越魚沼地域振興快速道路(上沼道・じょうぬまどう)における十日町道路の事業説明会を新潟県十日町市の十日町商工会議所で開いた(記事下に上越魚沼地域振興快速道路の計画図)。

上沼道は、新潟県上越市と新潟県南魚沼市を結ぶ延長約60キロメートルの道路で、北陸自動車道と関越自動車道を結ぶことで広域交通ネットワークを形成する狙いがある。現在、上越三和道路(上越市)、三和安塚道路(上越市)、十日町道路(十日町市)、八箇峠道路(十日町市、南魚沼市)の4つの事業を推進しており、この日は、その中の十日町道路についての説明会が実施された。

十日町道路は十日町市北鐙坂から十日町市八箇までの10.8キロメートル(うちトンネル4本、橋梁7本)で、その間に信濃川やJR飯山線が通っている。予算規模は約620億円。

この日は、長岡国道事務所、十日町市、十日町商工会議所の担当者のほか、関係者が約70人集まった。説明会の冒頭、十日町商工会議所の西方勝一郎会頭は「将来、十日町インターができることになるが、その利活用を考えていきたい。一日も早い開通に向けて頑張っていきたい」と挨拶した。

十日町道路は令和元年度に事業化され、同年度に開かれた事業全体計画説明会のほか、土地立ち入りに伴う関係者説明が終了し、現在、現地測量と地質調査を行っている。現地測量作業は令和4年6月下旬ころまで実施される予定で、その後、道路の必要幅が決まり、設計の説明が行われる予定。主催者側は、救急患者の搬入時間の短縮や道路開通による人流の改善、観光振興などの効果が見込めるとしている。

説終了後の質疑応答の時間では、「この前と同じことを言っている。これではいつになったらできるのか。まずはできるところから着工してほしい」という要望も出たが、主催者側は「現時点では具体的な目標は示せない」と答えていた。

長岡国道事務所の栗原和幸事業対策官

十日町商工会議所の西方勝一郎会頭

上越魚沼地域振興快速道路の計画図(新潟県ホームページより)

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